大谷 JOKER打 シフト破った!代打で逆転呼び込む内野安打
◇ア・リーグ エンゼルス9―6ロイヤルズ(2018年6月4日 アナハイム)

エンゼルス・大谷が「代打安打」から逆転勝利につなげた。4―5の6回1死で二塁内野安打。右腕マッカーシーの外角低めのシンカーに食らいつくと、「大谷シフト」で二塁手の定位置付近にいた遊撃手は届かず、右翼手前にいた二塁手もボールが手につかなかった。
続くキンズラーの四球で一、二塁。トラウトの中前打で、大谷は二塁から同点の生還を果たした。「代打で打つのは本当に大変なこと。大きかったよ」と殊勲のトラウトも、大谷の活躍を喜んだ。
6日(日本時間7日午前11時7分開始)のロイヤルズ戦に先発する。試合前には、ブルペンで34球を投げ、マイク・ソーシア監督は4試合ぶりのベンチスタートを決めた。相手先発ダフィーが打率・143と苦しむ左腕でもあった。その左腕の降板直後に、すぐさまジョーカーを切った。これで代打では2打席連続安打で、通算4打数2安打とした。
「先発登板の試合でしっかり勝てるように頑張りたい。速球は僕の中で一番の武器で、いいアドバンテージになると思う。生かせるようにやりたい」
5勝目を懸けたマウンドへ意気込む大谷だが、今後も登板前後や連戦中などベンチから出番をうかがう機会も予想される。打って、走って、投げてだけでなく、ベンチからにらみをきかす切り札としても。チームへの貢献度は大きい。 (後藤 茂樹)