マー君 両太腿に張り…無念降板 全力疾走で同点ホームも痛い代償
◇インターリーグ ヤンキース4―1メッツ(2018年6月8日 ニューヨーク)
ヤンキース・田中は8日(日本時間9日)のメッツ戦で両太腿裏に張りを訴え、5回1安打1失点で降板した。投手も打席に立つ敵地でのインターリーグ。1点を追う6回1死から敵失で出塁し、ジャッジの浅い右犠飛で全力疾走し、逆転勝ちにつながる同点のホームを踏んだ。メジャー5年目で初得点となったが、代償は小さくなかった。
「ホームへ走る最中に張りを感じた。なってしまったものはしようがない。試合に勝てたことは良かった」。暗さは感じさせずさばさばと答えた。投球に手応えを得た直後だった。ニモに初回先頭打者弾こそ食らったものの、以降は5回終了まで打者15人を無安打。アウトの半分以上の8奪三振でスプリットが切れた。「投球が乗ってきて、ああいう形で降りるフラストレーションはある」。メジャー60勝目はお預けで、9日(日本時間10日)にチーム医師の診察を受け今後を決める。
「故障者リスト入りし登板を飛ばしても、次も普通に投げられても驚きはない」とはアーロン・ブーン監督。長期離脱の心配は少なそうで、診察結果を受けて仕切り直す。 (後藤 茂樹)