宮崎産業経営大 悲願全国1勝!エース杉尾8回10K1失点 宮崎黒毛和牛革のグラブに郷土愛込め
◇第67回全日本大学野球選手権 第2日 1回戦 宮崎産業経営大6―2創価大(2018年6月12日 東京D)

初出場の宮崎産業経営大(九州地区大学南部)が創価大を破り、初戦を突破した。
エース右腕・杉尾剛史投手(3年、宮崎日大)が8回1失点の好投。「すごくうれしいです。ほっとした」と笑顔を浮かべた。1メートル73と小柄だが140キロ台後半の直球を制球良く決め多彩な変化球も交え、10奪三振。足をつって8回で降板したが、バックネット裏で視察したスカウトからは「非の打ちどころがないし、フォームのバランスが素晴らしい。稲尾みたい」と来秋ドラフト候補に推す絶賛の声が相次いだ。
高校3年の15年夏に甲子園出場も初戦で敗退。「申し訳ない気持ちでいっぱいだった」と地元・宮崎に残ってプレーすることを決意。全国的には無名の同大に進学した。当初は物理的な環境はそろっていたがチームメートとの意識に差があり「かなりびっくりした」。それでも根気強く周囲を説得しながらチームの意識を高め、ついに全国1勝を手にした。
宮崎産黒毛和牛の革を使用したグラブで、ウェブの部分には宮崎県のシルエット入りとあふれんばかりの郷土愛。「これで納得してはいけない。この舞台で少しでも成長したい」と力を込めた。