桜美林大 8年目で堂々準優勝「ここまで来るとは正直思ってなかった」

 ◇第47回明治神宮野球大会最終日大学の部決勝 桜美林大2―5明大(2016年11月16日 神宮)

 桜美林大は初優勝こそ逃したが、準硬式から硬式に移行して8年目で堂々の準優勝を飾った。津野裕幸監督は「関東地区大学選手権に入ってから、ここまでやってきた積み重ね。ファイナルまで来られたことに関しては、素晴らしい選手たちと出会えたと思う。勝敗より、素晴らしい選手と出会えたことが財産です」と感極まった。

 ロッテからドラフト1位指名された先発・佐々木千については「本調子ではないと感じていた」という。2―1の5回2死満塁で明大・萩原を迎えた場面は自らマウンドへ行き「千隼よりいい投手はウチにはいないから思い切って行け」と佐々木千を鼓舞。指揮官は「これまで無死満塁や1死満塁でも抑えてきてくれたので代えるつもりはなかった」とエースを信じたが、佐々木千は萩原に決勝の右前2点打を打たれ、3―2と逆転を許した。

 この5回の4失点が大きく響いたが、指揮官は「ここまで来るとは正直思ってなかった。4年生は3年生以下に財産を残してくれた。来年また鍛え直して、頂点を目指せるように頑張りたい」と、来年以降も快進撃を続けていくことを誓った。