阪神・青柳“魔の6回”克服へ「アオヤギ体操」 高代ヘッドからヒント
阪神・青柳晃洋投手(23)が10日、「魔の6回」克服へ“アオヤギ体操”導入を口にした。

「インターバルが空いたり、大量得点を取っていただいた時に(登板に備えて)何をしたらいいのか、(体操など)いろいろ考えながらやっていきたいと思う」
昨季4勝を挙げて飛躍のきっかけをつかんだ一方、鬼門となったのが本拠地ではグラウンド整備明けで時間の空きが生まれる6回表のマウンドだった。数字の上でもイニング別で最多9失点が残り、5回を投げ終わった後のリスタートに幾度も失敗してきた。
中でも本人が「あの試合は…」と顔をしかめたのが7月28日のヤクルト戦(甲子園)だ。5回まで1失点の好投を演じながら、9得点の援護を得た直後の6回に先頭から3者連続四球で満塁を招いて降板。ベンチで涙をぬぐった。
入念なストレッチなどを採り入れてきた従来の対策だけでなく自らのルーティンを編み出す必要性を痛感。シーズン中に高代ヘッドコーチからヒントを授かったという。
「高代さんが“WBCの時にマエケン(前田健太)はベンチ裏で体操をしてた。投げるだけが肩を作ることじゃないよ”と教えてもらった」
ドジャース・前田は広島時代からイニング間に前かがみで両肩をグルグルと回す「マエケン体操」で登板準備を整えた。青柳も独自の体操考案に意欲的で「いろいろ試しながらやっていきたい。季節、ナイター、デーゲームによっても変えないと」と状況に応じて数種類の用意を描いた。マウンド上では変則投法、ベンチではアオヤギ体操。背番号50の躍動が止まらない。 (遠藤 礼)