西武・南川 母校に「夢先生」で凱旋 5年生児童に授業「“なるんだ”という気持ちで頑張って」

 西武の南川忠亮投手(27)が18日、日本プロ野球選手会と日本サッカー協会が子どもの育成を目的に展開している「こころのプロジェクト『夢の教室』」に参加し、自身の母校でもある千葉県松戸市の新松戸南小学校に「夢先生」となって凱旋し、5年生児童に向けて授業を行った。

授業を行う西武・南川

 約90分間の授業の前半はキャッチボールを行うなど、子どもたちと交流を深めて、後半はスーツに着替えて教壇へ。一筋縄ではいかなかった野球人生を振り返りながら、「夢を叶えるために挑戦すること」の大切さを説いた。 

 南川が野球を始めたのが小学3年生のときで、父親に「遊びに出かけるぞ!」と言われて連れて行かれたのが少年野球チームだった。その後、「いつか大観衆の前で投げたい」という夢が生まれ、着々と力をつけて高松工芸高では2年ながらエースに。JR四国時代はケガに苦しみ、1年目は登板0に終わるなど苦しい時期も過ごした。それでも、野球をずっとやめないでこれたのは「心の底から大好きだから」という気持ちがあったから。投げられない時期は、誰よりも走り込み、黙々とプロ野球選手になるという夢の実現の為に努力を重ねた。

 授業の最後に「“なりたい”ではなく“なるんだ”という気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った南川。まだ夢を持っていない児童に対しても「いつかなりたいものを見つけてほしい。努力は必ず人生の糧になるから」と呼びかけ、夢を叶えるために最も大事なこととして「これから会うすべての人を大事にしてほしい」と言い、「みんなの頑張りは必ずどこかで誰かが見てくれているから」と訴えた。