巨人・中川、開幕ローテ名乗り!デビュー戦被弾の筒香を3球三振
◇オープン戦 巨人1―3DeNA(2018年2月24日 那覇)

描いた通りの軌道。初回2死で打席に迎えたのは、因縁の筒香だった。巨人・中川は直球2球で追い込むと、決め球に選んだのは昨秋に習得したチェンジアップだ。
122キロを真ん中低めに落とすと、侍ジャパンの主砲をくるりと一回転させた。「左にチェンジアップで三振を取れたのは今後につながる」と3球三振に自信を深めた。
16年9月23日のプロデビュー戦。筒香に直球を左翼スタンドに運ばれた。「空振りを奪うくらいの気持ちで臨みたい」。洗礼を浴びせられた相手にリベンジを果たし、勢いに乗った。変化球を低めに集めながらも、5回2死二塁では倉本のバットをへし折って二ゴロにするなど、直球の威力も十分だ。5回2安打無失点。5奪三振、無四球に高橋監督は「内容は良かったと思う」と称えた。
昨季は主に中継ぎで18試合登板も、オフに首脳陣に先発転向を直訴。「変化球で三振や凡打を取るのが先発で必要なポイント」とキャンプではスライダーの精度向上に励む。「一日一日、ちょっとでも成長したい」と全体練習後も、ブルペンで投げ込みやシャドーピッチングを継続。スライダーは「曲がりのイメージができた。(投げ込んだ)数が影響した」と胸を張る。
この日が24歳の誕生日。「毎回、ラストチャンスだと思ってやっている。次もこういう投球ができるように頑張る」。プロ初勝利を目指す3年目は、田口に次ぐ左腕として先発ローテーション入りに名乗りを上げた。 (池田 翔太郎)