前巨人・村田、BC栃木入団へ 9日会見 妻の出身地からNPB復帰目指す
昨年10月に巨人を自由契約になった村田修一内野手(37)が独立リーグ、ルートインBCリーグの栃木に入団することが4日、分かった。5日に発表され、9日に入団会見を行う。

NPB球団からのオファーを待ったが、届かなかった。1月には複数の独立リーグ球団からオファーが届き、練習環境や地域貢献できることなどを熟考。新天地に選んだのが熱心だった栃木だった。
「野球がやりたいと思い続ける中で、どこでやろうと自分の野球は変わらないと思っていました。ユニホームを着るからにはチームに貢献すること、勝つためにプレーしたい」
絵美夫人が栃木県出身という縁もあった。村田は横浜(現DeNA)時代から新生児医療支援「ささえるん打(だ)基金」を続けており、オフに何度も栃木県下野市の自治医大付属病院を訪問。新生児集中治療室の新生児と保護者を激励するなど、県内での地域貢献に努めてきた。
同い年の阪神・藤川やロッテ・三家ら独立リーグを経由しNPB復帰を果たした前例もある。「まだできるし、動くし、痛いところもない」。15年目の昨季は打率・262、14本塁打、58打点。10試合連続安打、3試合連続本塁打で終え、通算2000安打まで残り135本としていた。
栃木は昨年リーグ加盟し、初年度は前期最下位の5位、後期は4位だった。ヤクルトを戦力外となり、現役続行を希望した飯原も兼任コーチとして加入。チームは10日に始動し、4月8日の群馬戦で開幕する。NPBを目指す若者たちに交ざり、新たなホーム栃木のため、そして自らの未来のためにプレーする。 (後藤 茂樹)