巨人・山口オーナー「高橋由伸はジャイアンツの宝 再び監督としてユニホームを」
――(取材対応冒頭で)

「高橋監督から責任を取って辞めたいという話がありました。3年間、優勝から遠ざかっているので、その責任を取りたいと。先週、私に直接電話があって、会って話がしたいと。会ったところ、そうであったということです。私からは、残り試合は全力を出してほしい、CS進出を決めてほしい、それがジャイアンツのためにも、監督のためにもいいことと伝えました。それに対しては、分かりましたという返事でした。高橋由伸は、ジャイアンツの宝だと思っています。再びジャイアンツのユニホームを監督として着てくれることを願っています」
――慰留は行ったか。
「本人は非常に決意が固かった。いったん預からせてほしいと言いましたが、慰留というのはちょっと違うかもしれません」
――日本一になっても変わらないのか。
「そうでしょうね。高橋本人としては、CSに出るか出られるかとか、順位が何位になるかとかではなくて、3年間、優勝争いに加われなかったということを非常に重く受け止めていましたね」
――高橋監督は何らかのポストで残るのか。
「何かの関係は保っていきたいと思っています。ユニホームを着続けることは考えられないので、それ以外の何らかの立場ということになるでしょう」
――新しい監督に必要な要素は。
「難しい状況で引き受けてもらうということになります。そうすると、やはり経験、実績といったことは必要かなと思っています」
――渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆には報告は。
「情報は共有していて、相談はしていて、あとはまあ任せるという話です」
――巨人の監督は生え抜き、エース、4番じゃないといけないという不文律があるイメージがある。
「イメージがという意味ではなく、ジャイアンツの伝統を継承してほしいと我々は思っている。そうすると、やっぱり現役の時に重たいものを背負った、苦しんだという人が監督にふさわしいのではないかというのが、これまでの巨人軍の考え方だったと。私はそう思っている。皆さんもそういう理解だろうと思っています。それはやっぱり変わらない」