マー君に差別用語?現地放送局コメンテーターにネット上で非難集中
◇ア・リーグ地区シリーズ第2戦 ヤンキース6-2レッドソックス(2018年10月6日 ボストン)

6日に行われたア・リーグ地区シリーズ第2戦において、現地放送局のコメンテーター、ロン・ダーリング氏(58)が先発したヤンキースの田中に対し、アジア人に対しての差別とも取れるコメントしたためにネット上で非難が集中した。
この試合で田中は3回まで無失点。しかし、4回は4番・ボガーツにソロ本塁打を浴びると、6番・ヌネスにはストレートの四球。このヌネスへの四球の際、ダーリング氏は制球を乱した田中について「隙がある」という意味の「chink in the armor」というコメントをした。問題だったのは「chink」で、この言葉は米国において中国系の人々を差別するもの。それが広がりアジア人全般に向けられた差別用語となっている。
ハワイ生まれのダーリング氏はメッツなどで大リーグ通算136勝を挙げた元投手。母親が中国系ということもあり、「chink」という言葉を田中への差別として使った訳ではないだろうが、ネット上では非難が集中。ダーリング氏は放送終了後に「アジア人差別を意図するものではなかったが、言葉の選択に誤りがあったことを謝罪する」と声明を発表した。