指名打者のMVP獲得は無理?レッドソックスのマルティネス「水上を歩くようなもの」
レッドソックスのJ.D.マルティネス(31)は、昨季に大活躍を見せたが、MVP投票では4位に終わり、同賞はチームメートのムーキー・ベッツ外野手(26)が獲得した。
昨季のマルティネスは打率3割3分、43本塁打、そしてリーグトップの130打点という好成績。ベッツは打率3割4分6厘、32本塁打、80打点で、自身初の首位打者を獲得した。
MVP投票2位はエンゼルスのマイク・トラウト外野手(27)で、3位はインディアンスのホセ・ラミレス内野手(26)という結果。トップ3にも入らなかったマルティネスは、何が問題だったのか。本人によると、指名打者であることが票の伸びなかった理由だという。
レッドソックスの春季キャンプが行われているフロリダ州フォートマイヤーズでメディアの取材に応じたマルティネスは、「指名打者がMVPを獲得することは、水上を歩くようなもの」とコメント。確かにその通りで、デービッド・オルティス氏はMVP投票でトップ5に5度入ったが、同賞獲得には至っておらず、エドガー・マルティネス氏についてはトップ5が1度しかない。
過去の偉大な指名打者ですら、手が届かなかったMVP。だが、マルティネスは希望を持っている。「昨季にクラブハウスでチームメートと“指名打者がMVPを獲得するには、三冠王を取るしかない”という話になった。それが唯一の道だとね。だから、今季はやってやろうと思っているんだ」。