野球ギアの達人が教える!中学で硬式野球を始めるお子さんにおすすめの「グローブ」

この春からお子さんが中学生になり硬式野球へチャレンジするという親御さんも多いかと思います。軟式野球よりもギアの値段も高価になる硬式野球。ギア選びを間違えたくないですよね? そこで、今回も野球用具専門店『ベースマン』の「野球ギアの達人」清水翔太さんに、間違えのないギア選びについてお話を聞きました。

——高価な硬式野球のアイテムの中でもグローブは特に高価です。間違いのないものを選びたい親御さんも多いと思います。
清水「私も経験あるのですが、外野手をやりたいと思って外野手グローブを買ったのですが、入団後にチーム事情で内野手へコンバートになり、改めて内野手グローブを購入したことがあります。ですから、ポジションが決まっていないうちは小学校時代に使っていたグローブで対処するのがいいかと思います」。

——なるほど。中学の硬式野球チームでポジションが決まってから硬式用のグローブを選べば、確かに高価なグローブを二つも購入することはなくなりますね。
清水「ポジションが決まってから購入するのであれば『ウィルソン』の【デュアルシリーズ】(本体価格55,000円+税)をオススメします。
よく見ていただくとわかるのですが、このグローブは先端部分の『玉ハミ』と呼ばれる部分の線が一本ではなく二本あるんです。
グローブは使っていくうちの先端部分がどうしても弱くなってしまいますが、弱くなれば先端で捕球したボールが落ちてしまうんです。ですので、玉ハミ部分の強度があるこのグローブは球際に強いグローブといえると思います」。

『ウィルソン』の【デュアルシリーズ】(本体価格55,000円+税) 

——グローブの先端ギリギリで捕れるか捕れないは大きな違いですね。革の質感も良いですね。
清水「最近のグローブは購入する前から柔らかく作られているので、使いやすさが以前より増しました。中学硬式野球は基本的に土日の練習になると思いますので、3年間で一つのグローブでいいと思います」。

——玉ハミが一本でも使いやすくて人気の高いグローブはありますか?
清水「そうなると『ミズノ』の【グローバルエリート】(本体価格53,000円+税)ですね。昨年の甲子園でも使用率が一番高かったというデータが出ていますし、プロ野球でも読売ジャイアンツの菅野智之選手が愛用されています。非常に軽くて、万人受けするグローブだと思います」。

『ミズノ』の【グローバルエリート】(本体価格53,000円+税)


——強さを求めるなら『ウィルソン』、使いやすさを求めるなら『ミズノ』といったところでしょうか。最後にグローブの手入れ方法について教えてください。

清水「簡単な方法として各メーカーから出されているウェットティッシュを使って、ササっと拭くことですね。あまりオイルはベタベタに塗らない方が良いと思います。かさついてると思ったら塗る感覚でいいと思います」。

(取材:細川良介/写真:編集部)

次回は「中学で硬式野球を始めるお子さんにおすすめのバット」をお届けします。

野球ギアの達人が教える!シリーズ2019冬

・野球ギアの達人が教える!これから軟式野球デビューする小学生向け「グローブ」の選び方(2/13)
・野球ギアの達人が教える!これから軟式野球デビューする小学生向け「バット」の選び方(2/14)
・野球ギアの達人が教える!これから軟式野球デビューする小学生向け「スパイク」の選び方(2/19)
・野球ギアの達人が教える!これから軟式野球デビューする小学生におすすめの「アイテム」(2/21)
・野球ギアの達人が教える!中学で硬式野球を始めるお子さんにおすすめの「グローブ」(2/25)
・野球ギアの達人が教える!中学で硬式野球を始めるお子さんにおすすめの「バット」(2/26)
・野球ギアの達人が教える!中学で硬式野球を始めるお子さんにおすすめの「スパイク」(2/27)
・野球ギアの達人が教える!中学で硬式野球を始めるお子さんにおすすめの「アイテム」(2/28)