オリックス新助っ人メネセス大暴れ「いい感じ」開幕3番へ視界良好

 ◇練習試合 オリックス5―0ロッテ(2019年2月26日 SOKKEN)

6回2死一塁、メネセスはこの日3安打目となる左中間適時二塁打(撮影・井垣 忠夫)

 オリックスの新外国人打者、メネセスが26日のロッテ戦で3打数3安打の大当たりを見せ、開幕3番へ視界良好だ。初回は西浦の右中間への先制三塁打にすかさず呼応。涌井の直球を中前にはじき返す適時打で続いた。3回には岩下から中前打、5回にも左中間への適時二塁打と止まらず、「打席の中でもいい感じだし、守備もいいよ」と笑顔で手応えを口にした。

 特に3、5回は追い込まれながらも見事に対応。「基本はセンター方向。追い込まれてからは特にセンターを意識する」と基本に忠実な打棒を披露した。これには西村監督も満足げで「今日のメネセスの結果はチームとしても大きい。現状は合っている」と開幕3番での起用を示唆。4番・吉田正との並びが打線の核となりそうだ。

 14日の紅白戦で実戦デビューしてから7試合連続安打へ伸び、15打数9安打で驚異の打率6割。入団会見でアニメ「ドラゴンボール」好きを告白した話題が先行気味でも、昨年3Aで本塁打、打点の2冠王に輝いた打棒は本物だ。もちろん、まだ試運転で「今の形でプレーし続けたいね」と好調維持を約束した。昨季リーグ5位のチーム打率・244など貧打に泣いたオリックスを激変させる存在になるかもしれない。

 ◆ジョーイ・メネセス 1992年5月6日生まれ、メキシコ出身の26歳。11年にブレーブスと契約。18年はフィリーズ3Aで23本塁打、82打点で2冠に輝き、インターナショナルリーグMVPと新人王。メジャー経験なし。1メートル91、100キロ。右投げ右打ち。