カブス田沢が滑るボール対策 投球練習で「あえて変えてみた」

 カブスの田沢純一投手(32)は5日(日本時間6日)、ブルペンで投球練習を行った。28球を投げ、制球は安定しなかったが、投げるボールを次々と持ち替えて、滑るボール対策に取り組む実験をした。

田沢純一(AP)

 「あまり僕は(ブルペンで)ボールを変えないんですけど、あえて変えてみた。一球一球同じボールがくるというのはアメリカではないんですけど、だいぶ今日はヤマが低いボールが多かったかな」

 気候の違いという、新たな課題と向き合っている。渡米11年目のベテランで大リーグ公式球には慣れているが、これまでのキャンプ地は全て湿気がある東海岸のフロリダ州だった。砂漠地帯で乾燥したアリゾナ州では、やはり違うと認める。

 「どこかでボールが凄く滑って対処に困る時が来るんじゃないか、というのが自分の中にあるので」

 特に難しいのはカーブ。普段より多く7球を投げた。「ボールのヤマが低い上に滑るとなると、どう指にかければいいかとか難しかった」。オープン戦初登板だった前回3日のホワイトソックス戦はは走者が出なかったため、この日はクィックでも11球投げて感触を確かめた。

 次回登板は7日(日本時間8日)のロッキーズ戦になる。(メサ・奥田秀樹通信員)