イチ“父子対決”でリベンジされた…クワントリル喜び「父に自慢する」
◇オープン戦 マリナーズ7―7パドレス(2019年3月5日 ピオリア)
マリナーズとマイナー契約で招待選手のイチロー外野手(45)は5日(日本時間6日)、米球界19年目のベテランならではの珍しい対戦を迎えた。パドレスの先発は16年ドラフト1巡目で、メジャー未経験ながら有望株の右腕クワントリル。イチローは父ポールとも公式戦で対戦経験があり、自身初めて父子2代対決となった。
打席はスライダーを打ち損じ左飛に倒れた。これに大喜びしたのが息子のカル。父とイチローは通算5打席で4打数2安打1二塁打だった。「父は二塁打を打たれて、僕は左飛。父に自慢するよ」と興奮冷めやらず。イチローと父は01年のオールスターでともに選出され、カルもその場にいたという。「願わくば公式戦で対戦したいね。彼ならずっと現役でできると思う」と続けた。両軍は4月と8月に交流戦で計4試合が組まれている。
その後の打席もタイミングが合わず、二ゴロ、左飛と右腕3人の前に3打数無安打に終わった。これで7打席安打がなく、打率を・125に下げた。9日(同10日)のドジャース戦は前田が先発予定で、その前日8日(同9日)カブス戦もダルビッシュが先発する可能性がある。日本人対決も迫り、調子を上げていきたい。(笹田幸嗣通信員)
≪日本では鈴木孝政が長嶋父子と対戦経験≫日本では投手が父子の打者と対戦した例がある。73~89年に中日に在籍した投手の鈴木孝政が長嶋茂雄・一茂の父子と対戦。父の茂雄とは74年に6打席対戦し6打数3安打(打率・500)、1本塁打、2打点。息子の一茂とは88、89年に通算3打席対戦し、3打数無安打に抑えた。