敏腕代理人 ハーパー争奪戦の舞台裏を明かす 交渉の鍵はカリフォルニア
ブライス・ハーパー外野手の代理人を務めるスコット・ボラス氏(66)が、ハーパーのジャイアンツ契約が見送られた背景にカリフォルニア州の税金の高さがあったことを明かした。
フリーエージェント市場の目玉だったハーパーは、フィリーズと13年総額3億3000万ドル(約366億8000万円)の大型契約に合意。ハーパー争奪戦にはフィリーズの他、カリフォルニア州に本拠地を置くジャイアンツやドジャースも参戦した。
報道によると、ジャイアンツは12年総額3億1000万ドルとフィリーズに負けない条件を提示したとのこと。本拠地サンフランシスコは、ハーパーお気に入りの街で、獲得競争では有利とも言われたが、大リーグを代表するスラッガーはペンシルベニア州に本拠地を置くフィリーズを選んだ。
なぜ、ジャイアンツはハーパー争奪戦に敗れたのか。敏腕代理人として知られるボラス氏によると、カリフォルニア州の税金の高さが交渉に影響を与えたとのこと。7日にサンフランシスコの地元ラジオ局に出演し、「税金の問題があるので、カリフォルニア州のチームは選手争奪戦の際に不利な立場にある」と交渉の舞台裏について語った。
提示額はジャイアンツが12年総額3億1000万ドルで、フィリーズが13年総額3億3000万ドル。税金のことを考えると、ジャイアンツはフィリーズの3億3000万ドル以上の額を提示しなければならなかったことになる。