王者・西武 初回にいきなり大ピンチ ”甲子園Vバッテリー”初回で解体
◇パ・リーグCSファイナルステージ第4戦 西武―ソフトバンク(2018年10月20日 メットライフD)

パ・リーグを10年ぶりに制した西武が試合開始直後いきなり窮地に立たされた。
前日19日の第3戦で15失点大敗を喫し、アドバンテージを含め2勝2敗のタイに持ち込まれて迎えたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦。先発マウンドには2年前の夏の甲子園V腕・今井達也投手(20)が上がったが、初回、2死走者なしとしてからグラシアルを四球で歩かせ、続く4番・柳田に左翼スタンドへ先制2ランを被弾。いきなりビハインドで試合が始まったが、それだけでは終わらなかった。
2点を先制された直後、打席には5番・デスパイネ。その初球を空振りした際、デスパイネのバットが捕球した森友哉捕手(23)の左手首を直撃した。森は痛みに顔をゆがめながらベンチ裏へ。しばらく治療に専念したが戻ってくることは出来ず、森が入っていた「7番・捕手」には代わりに岡田雅利捕手(29)が入った。
第4戦でも敗れるようなことがあると、昨季の日本一チームで今季レギュラーシーズン2位・ソフトバンクに日本シリーズ進出へ王手をかけられるが、今井は2回にも2死走者なしから投前内野安打の後で9番・甲斐に左中間へ2ランを被弾して早くも4失点。1学年上の藤浪(阪神)とバッテリーを組んで12年春夏の甲子園連覇を成し遂げた森をアクシデントで失った2年前のV腕・今井が踏ん張れるか。