おかやまマラソンは「満足度日本一」の評価も!「食べる」も楽しめる岡山ラントリップ
大手ランニングポータルサイトのユーザーによる2018年度の大会レビュー “満足度日本一” のおかやまマラソン。2015年に第1回大会が始まった比較的新しい大会ですが、岡山駅周辺の都市部から終盤の旭川沿いに至るまで、沿道の声援が印象的な大会です。
今回、おかやまマラソンのレースに参加し、その前後で『晴れの国おかやま』を楽しんだ、ラントリップ的なグルメ旅の様子をレポートします。

大会前日:岡山グルメ第1区『まずは……ラーメン』
大会前日に岡山駅に到着して、ワクワクした気持ちでエキスポに向かいました。ゼッケンを受け取り、「いよいよ明日には走るんだ……」と気持ちが高まります。
エキスポのアシックスブースでは、この秋に新発売の『ラクに長く走る』をコンセプトとしたGLIDERIDEが目につきました。筆者はこの夏からランニングを再開しましたが、距離の長い練習ではこのシューズでラクに走ることができたので、「おかやまマラソンでも履いてみよう!」と決めました。

また、アシックスブースでは、岡山の実業団・天満屋所属の前田穂南選手への応援メッセージを発見。9月のMGCの女子レースでは、中盤から2位以下を引き離して独走での圧勝でしたね。
天満屋は、マラソンの世界大会出場の常連。おかやまマラソンには、ゲストランナーとして元天満屋の世界レベルの選手がずらりと顔を並べます。また、岡山県出身で五輪2大会連続メダリストの有森裕子さんも、スペシャルアンバサダーとしてこの大会を盛り上げています。
他にも、岡山出身のお笑い芸人やスポーツ選手などの著名人が加わり、豪華ゲストが目白押しのおかやまマラソン。今年の完走メダルは、桃をモチーフとした備前焼メダルです。一見変わった珍しい形の完走メダルとあって、これもまたこの大会の人気の秘密なのかもしれません。
そんな大会の人気の秘密を探るべく、今回は実行委員会事務局の芳原さんに大会の特徴や楽しみ方、大会前後に行きたくなる岡山のグルメ情報を伺いました。芳原さんが語る岡山マラソンの魅力をまとめると下記の通り。
- スタートが競技場前、ゴールが競技場内。スタジアムフィニッシュは『非日常体験』が味わえる
- マラソンとファンラン5.6kmは同時スタート。16,400名同時スタートで『一体感』を感じられる
- スポーツきびだんご、シャインマスカット、清水白桃のジュース、ラーメン広場など給食が充実
- 自己記録更新からグルメランまで、それぞれの目標に沿って楽しむことができる
おもてなし給食として岡山らしいメニューがコース上に散りばめられています。11km地点のシャインマスカットやスポーツきびだんごは、ガチ系ランナーにも取りやすい大きさ。また、31km地点のラーメン広場では5種類のラーメンを楽しむことができます。
大会前後に楽しむ岡山グルメとしては、芳原さんから “焼肉、ラーメン、フルーツパフェ” を勧めていただきました。筆者は、岡山グルメ第1区として醤油ラーメンを選択!

いつもなら「大盛り!」と頼むところですが、一応レース前日ということで、並盛りを注文。ちょうど良いサイズ感と程よい幸福感を得ることができました。
大会当日:岡山グルメ第2区『マスカットとラーメン広場』
レース当日は『晴れの国おかやま』の名にふさわしい晴れ間の多い1日に。
スタートラインに着き、体調も準備も万全。レースがスタートしました。この日はカメラを持って走ったので、レースの前半は写真撮影をしながら、沿道の声援にも手を振って、レースを楽しみました。
30kmまでは1km4分30秒ペースで淡々とペースを刻みましたが、ピカチュウと一緒に走ったり、いくつかある大きな橋の上からの景色を楽しんだりと、飽きのないコースだと感じました。もちろん、お楽しみはエイド。
11km地点では、ウワサ通りのシャインマスカット! 皮ごと食べられるので、スムーズです。また、スポーツきびだんごも適度なサイズで、食べやすいのが特徴です。しかしながら、食べてばかりでは、なかなか前には進みませんので、中盤は走りに集中します。
30km地点からは、この大会で一番大きな橋の上を走ります。晴れの日は眺めが良いのですが、なかなかのアップダウンであるのと30km地点ということで、景色を楽しむ余裕がないかもしれません。筆者はそこであえて歩いて撮影しました。カメラを持っていたので、職業病ともいうのでしょうか……。
31km地点では、ついにラーメン広場が……! ここではコースアウトして、5種類のラーメンを楽しむことができます。私は3時間前半のペースで走っていたので、まだガラガラでした。どうやら、4時間〜5時間台のランナーで混み合うそうです。そして、児島デニムラーメンを完食!
餃子も勧められましたが、さすがに胃袋に入りません……。また、ラーメン広場には清水白桃のジュースもあり、グルメ度が高いです。

終盤はスローダウンしてペースを落としながら、最後までゆとりを持って走りきりました。

これだけグルメが充実していて、応援が途切れることのない素晴らしい大会です。競技場でゴールできるというのも達成感があるのではないでしょうか。競技場でのゴールは、応援する側も、座ってゆっくりと待てますね。
3時間44分で完走しましたが、この大会でのグルメ休憩は合計3分ほどでした。記録更新や完走の達成感はもちろん、充実した給食をコンプリートしたことでも達成感が得られました。これがおかやまマラソンの人気の秘密なのでしょう。
大会後:岡山グルメ第3区『栄養補給の焼肉』
マラソン大会に参加する際の延泊の魅力については金沢マラソン記事で触れられていますが、私も今回は後泊を体験。まずは、一緒に走ったランナーとレースの振り返りや感想を話しながら、歩いてホテルまで帰りました。

そして、シャワーを浴びてから少し遅めの昼食へ。マラソンで破壊された筋繊維の修復には良質なタンパク質の摂取が必須です。私は焼肉をチョイスしましたが、至福の時間とはまさにこのこと……!栄養補給+美味しい! ビールとの最強セットで、幸福度は頂点に。
この日、レース前日に続いての快眠。レースの翌朝は岡山城・後楽園巡りコースにてラントリップ を楽しみました。

11月中旬は、葉っぱがだんだんと色づき始める季節。また、岡山城付近は旭川沿いも走りやすく、ラントリップ に最適です。前日の疲れを確認しながら、ゆっくりとジョギング。陽に当たりつつ、前日のマラソンを回想しました。
岡山城から数百メートル西にあるカフェでは、お土産の購入やブランチを楽しむことができました。時間と心にゆとりを持ち、レースを回想しながら、ラントリップ を楽しめるのも後泊の魅力ですね。
大会翌日:岡山グルメ第4区『ご褒美のフルーツパフェ』
岡山県出身の重友梨佐さん(元天満屋・ロンドン五輪マラソン日本代表)は、ゲストランナーとしておかやまマラソンを完走。レース後の重友さんに「岡山の女子的グルメどころは? 」と伺ったところ、倉敷の美観地区にあるフルーツパフェの名店を挙げていただきました。
レース翌日のお昼時に、倉敷に向かいました。倉敷・美観地区往復コースも魅力的な岡山のラントリップ コースの1つですが、もしかしたら岡山市から走るというツワモノもいるかもしれませんね。とはいえ、レースの翌日は岡山駅から16分で倉敷に行ける電車移動が無難でしょう。
白壁の町屋に、倉敷川の柳並木。11月は紅葉がところどころで見られ、倉敷はさらに趣深くなります。また、マスキングテープの聖地としても知られ、フルーツパフェの名店でもマスキングテープが販売されていました。豊富なバリエーションが目を引きますが、主に海外の観光客からの人気が高いようです。

今回は、ラーメンに焼肉と、マラソン大会中に加え、大会の前後でもカロリーが気になるところですが、最後のご褒美はぶどうパフェ。目の前に出てきたぶどうやマスカットが私には宝石のように見えました。
その他にも、倉敷には駅の北部にアウトレットパークやジーンズ好きはチェックしておきたい『倉敷デニムストリート』といった名所もあります。マラソン大会の最中やレース前後の日でも、グルメが楽しめる岡山。来年もまた素晴らしい大会となることは間違いなさそうですね。
(協力: ASICS JAPAN)