【なるほど球児メシ】運動量が少ないときの食トレで注意すること
食事や栄養に対する意識が高い高校球児をはじめ、球児の食事づくりをする保護者やマネージャーに向けた新連載。食や栄養に関する「ちょっと気になる素朴な疑問」を高校野球に詳しい管理栄養士の熊倉さんにお聞きします。健康なカラダは一生もの! みんなで食トレ偏差値上げていきましょう。
部活自粛時もいつも通り食べていい!?
—新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、部活動の休止や活動時間制限などが行われています。例年では積極的に食事トレーニングに励み、カラダを育てる時期ですが、運動量が減っても食事トレーニングは続行するべきなのでしょうか?
最近よく聞かれる質問です。みなさん自粛期間中の体重管理に悩まれているんでしょうね。
運動量が減っている時期の適切な食事量は人それぞれ違います。まずは、数字でご自身の現在地を把握しましょう。野球選手としていいパフォーマンスを発揮するために理想的な体格は、下記の2つの基準を満たしたものです。
この基準と比較して痩せている人は、運動量が減るこの時期、体重を増やすチャンスです。いつも通りしっかり食べてシーズンインに備えましょう。体重だけでなく体脂肪は常にチェックして、基準を超えないようにしましょう。体脂肪率が測定できる体重計をご家庭で1つ用意しておくと便利です。
基準と比較して太っている人は、体脂肪をいま以上増やさないように食事量を減らしてコントロールします。そのとき、ビタミンやミネラルを不足させないように、緑黄色野菜はいつも通りしっかりとるようにしてください。
また、普段運動量の多い球児が全く動かなくなると、食欲もわきませんしストレスも溜まります。感染対策に気を配りながら、適度に自主練をしましょう。筋肉量が落ちると、練習が始まってから取り戻すのに大変ですよ!
最後に、家での時間が長くなると、ダラダラしてついお菓子やジュースに手が伸びがちですが、それは厳禁! 規則正しい生活をキープしながら、本格的なフィジカルトレーニングに取り組んでもよし、読書や勉強の時間を増やしてもよし、いまだからこそできることに時間を費やして、有意義に過ごしましょう。
▼プロフィール
熊倉明子さん
管理栄養士。10年以上、高校球児の食生活分析・栄養指導を続けてきたエキスパート。悩める親御さんや指導者からの支持も厚い。
日本栄養分析センター https://www.jnac.jp/
株式会社コーケン・メディケア http://www.koken-medicare.com/
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書籍:128ページ
出版社:光文社
ISBN-10 : 4334979904
ISBN-13 : 978-4334979904
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