来場者の評価も感知! スタジアムの「密」を回避するスマートカメラ技術

ヨハン・クライフ・アレナ

オランダ最大のスタジアム「ヨハン・クライフ・アレナ」。欧州サッカーの強豪・AFCアヤックスの本拠地である。同スタジアムは、コロナ禍でも来場者に安心して楽しんでいただけるよう、新たなスマートカメラを導入すると発表した。

 

あるカメラでは、来場者のソーシャルディスタンスが保たれているかを監視する。出入り口周辺や、グルメスタンド付近での混雑を避ける狙いだ。また、列感知アプリを搭載したカメラも用意している。来場者を空いている列に誘導したり、ピーク時に必要なスタッフの人数を分析できる。

来場者は、スタジアムでの体験について、匿名かつ接触なしでフィードバックが可能だ。カメラの前を通った際に、「thumbs up(親指を立てる・いいね)」または「thumbs down(親指を下に向ける・良くない)」の仕草をすると、カメラがそれを感知する。これによって、人の流れを止めずに、来場者の評価が集められるようになった。

カメラは強力なプロセッサーを搭載しており、単体で画像解析ができる。つまり、コントロールセンターに画像を送る必要がない。また、来場者を特定できる画像が処理されるのは、人が密集しすぎている時や、マスクをしていない人がいる場合のみ。用途を限定することで、プライバシーの保護も実現している。

 

スマートカメラの導入で、より快適な観戦体験を。日本でも、コロナ禍でのさらなるテクノロジーの活用に期待したい。