【沼津商】後藤幸樹|キャッチャーなのに動けて走れるというのは自分の武器!

静岡県立沼津商業高校。1898年創立の伝統校だが、甲子園出場はなく、近年も目立った成績を残していない。しかしそんなチームにあってNPBから注目を集めているのがキャッチャーの後藤幸樹選手だ。秋の地区大会も初戦で日大三島に敗れたものの、多くのスカウトが視察に訪れていたという。そんな普通の県立高校に現れたドラフト候補に話を聞いた。

キャッチャーなのに動けて走れるというのは自分の武器

——体つきはチームの中でも圧倒的に大きく見えますが、身長と体重を教えてください。
 
180cm、86kgです。
 
——入学した時から大きかったですか?
 
身長は177cmで、体重は73kgくらいでした。食べることもかなり意識していて、お弁当とは別に毎日おにぎりを10個持ってきて、授業や練習の間に食べるようにしています」
 
——ポジションは元々キャッチャーですか?
 
小学校の時は色んなポジションをやっていて、中学は内野手でした。高校も1年夏まではサードで出ていましたが、1年秋に希望してキャッチャーになりました。自分主導でチームを動かせるというのが希望した理由です。
 
——久しぶりのキャッチャーで苦労したことはありますか?
 
一番はブロッキングですね。硬式は軟式のように高く跳ねないので、最初の頃はなかなか体を低くできなくて苦労しました。
 
——逆にキャッチャーとしての自分の持ち味はどこですか?
 
やっぱり肩の強さだと思います。小学校4年生の頃にはキャッチャーでノーバウンドでセカンドまで届いていました。高校でも強いチームと対戦したり、試合を見たりしても自分より肩が強いなと思うキャッチャーはあまり見たことがないです。
 
——他に自分のセールスポイントはありますか?
 
バッティングは強く振って遠くへ飛ばせるというのはあります。あとキャッチャーなのに動けて走れるというのは自分の武器かなと思っています。


 
——足も子どもの頃から速かったですか?
 
姉が二人、兄が一人いるのですが、2番目の姉と兄が野球をしていて、それについていってよく競争したりしていたこともあってか、小学校の時から速かったです。盗塁もチームの中で一番多く決めていました。体が大きくなってもしっかり走れるようにというのは今も意識しています。
 
——逆に課題だと思うところはどこですか?
 
守備では股関節の柔軟性が足りないと言われることが多いので、そこは意識して取り組んでいます。打撃も当たれば飛ぶのですが、力んでしまって上半身の力に頼って引っかけてしまうことが多いので、そのあたりは課題だと思っています。
 
——先日、社会人野球チームの練習にも参加したと聞きましたが、参加してみてどうでしたか?
 
高校とは雰囲気も全然違って、本当に全員がレベルが高くて驚きました。キャッチャーのスローイングもセカンド送球でほとんどタッチしやすいところに投げていて、正確性が全然違うなと。バッティングも逆方向への打球の速さが違いました。社会人の練習でも柔軟性のことは言われて、教えていただいたストレッチを毎日やるようにしています。
 
——逆に自信になった部分はありましたか?
 
コントロールはまだまだですが、肩の強さと足はある程度できるなと思いました。あと体も外側の筋肉はしっかりしていると言っていただいて、インナーを鍛えればもっと良くなると言われたので、それも意識して鍛えるようにしています。


 
——参考にしている選手などはいますか?

オリックスの若月健矢選手です。スローイングの形は見ていてきれいというわけではないですが、コントロールも安定していて、自分もタイプ的には似ているかなと思っています。
 
——昨年の秋は初戦で強豪の日大三島に敗れましたが(0対4)、手応え的にはどうでしたか?
 
絶対勝たないといけないという気持ちが少し空回りしてしまって、内野安打は1本出たのですが本来の打撃はできませんでした。ただ個人としてもチームとしても100%の力を出し切れば、十分勝てる可能性はあるかなとも思いました。
 
——最終学年に向けての意気込みを教えてください。
 
まずチームとしては甲子園に出て、沼商の歴史を作りたいと思います。さっきも言ったように、本番で力を出し切れないのは課題なので、キャプテンとしてしっかりチームメイトとコミュニケーションをとりながら、練習の時から試合を想定して取り組んでいくようにしています。個人的には高校からプロ入りを目指しているので、高く評価してもらえるように全ての面でレベルアップしていきたいです。(聞き手:西尾典文/写真:編集部)

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