新日鉄住金鹿島、8度目出場で大会初勝利 DeNAから3位指名の大貫が11K1失点で完投
◇スポニチ後援社会人野球日本選手権第3日 新日鉄住金鹿島 2―1 三菱重工広島(2018年11月3日 京セラD)

新日鉄住金鹿島が接戦を制し、8度目の出場で大会初勝利を挙げた。10月25日のドラフトでDeNAから3位指名を受けた大貫晋一投手(24)が11三振を奪い、7安打1失点で完投した。
2―1の9回裏に連打で2死一、二塁とされ、一打サヨナラ負けのピンチ。それでも大貫は冷静だった。カウント1ボール2ストライクから自信のあるスプリットで空振り三振に仕留め、両腕で力強くガッツポーズをつくった。
「任されたイニングは責任を持って投げようと思っていました」
試合前のブルペンで直球が走っていないと判断し、変化球の割合を増やして組み立てた。「自分の持ち味」と話す丁寧なコントロールでコーナーを突き、わずか1四球にまとめた。
中島彰一監督は「大貫は最後に疲れも見えたが、粘りを見せてくれた。チームとしても大会初勝利で、新たな歴史が刻まれた」と称えた。
新日鉄住金は2019年4月に「日本製鉄」へ社名変更するため、現在のチーム名で臨む最後の全国大会になる。大貫は「3年目でチーム名に愛着もある。この名前の入ったユニホームに誇りを持って、1日でも長くやりたい」と意気込んだ。