マエケン 驚きの采配により降板 ロバーツ監督「問題はなかったが…」
◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 ドジャース4―8カブス(2016年10月20日 ロサンゼルス)

20日(日本時間21日)に行われたナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦はカブスが勝利。1945年以来、71年ぶりのワールドシリーズ進出へ王手を懸けた。敗れたドジャースは前田健太投手(28)が先発したが、4回途中1失点でマウンドを後にした。
前田は初回にいきなり失点。先頭のファウラーに中前打を許すと、1死からリゾに右翼線への適時二塁打を浴びた。2回と3回は無失点としたが、4回にバエスの二塁打とヘイワードの死球で無死一、二塁のピンチ。ラッセル、ロスを続けて凡打に切って取り、迎えた打者は投手のレスター。何とかこの回を凌げそうだった。
しかし、ここでロバーツ監督は驚きの采配を見せた。マウンドへ歩み寄ると、前田としばらく会話を交わし、2番手・フィールズをコール。フィールズはレスターを左飛に切って取り、この回を無失点とした。前田は3回2/3を投げて3安打1失点。毎回の6奪三振と力投を見せたが、自身プレーオフ初勝利を手にすることはできなかった。
前田の交代についてロバーツ監督は「問題があったわけではない。ただストレートの制球が乱れ始め、変化球も切れがなくなっているように見えた」とコメント。チームはもう後がない状況となったが、指揮官は「勢いは向こうにあると思うが、次戦のうちの先発も勢いを持っている」と今プレーオフで大活躍のエース、カーショーに期待を込めた。