女子マネジャー 甲子園練習参加条件付きOK 来春センバツから
日本高野連は25日、大阪市内で理事会を開き、春夏の甲子園大会前に行われる甲子園練習に限り、女子マネジャーの参加を条件付きで認めることを全会一致で決めた。来年1月の選抜大会と選手権大会の運営委員会で最終的に承認され、来春の第89回選抜大会から参加可能となる見通しだ。

今夏の甲子園練習でノックの補助をした大分の女子マネジャーが危険防止のため制止された件を受け、高野連内では議論が重ねられてきた。十分な安全対策を取った上でヘルメット着用を義務づけ、外野ノック時のボール渡しやベンチ前でのタイムキーパー、用具整理など、活動は人工芝部分に限られる。本塁付近でのシートノックのボール渡しなどについては危険防止のため従来通り禁止とした。女子マネジャーにはユニホームではなく、体操服かジャージーの着用を求める。
人工芝部分には防御ネットなども増やす予定で、竹中雅彦事務局長(61)は「部員の少ない高校では女子部員も大きな戦力。日々一緒に活動している女子部員に何とか報いる場はないかということを踏まえた。ケガがないよう、最大限の配慮を」と話した。
▼スポーツ評論家・玉木正之さん 日本高野連は女子マネジャーの参加を条件付きで認めたが、まだ不十分だ。女子だからという理由で参加できないのは時代錯誤。女子に優れた運動能力が備わっていることは歴史が証明しており、安全に留意すべきなのは男子でも変わらない。男女平等に扱うべきであり、女子の甲子園大会についても議論する必要がある。