“開幕投手”千賀が満点投球 凱旋登板で6者連続K

 ◇国際強化試合 日本―オーストラリア(2018年3月3日 ナゴヤD)

2回を無安打無失点、6連続奪三振の千賀

 侍ジャパン・千賀滉大投手が“開幕投手”の大役に満点投球で応えた。2020年東京五輪での金メダルを目指す稲葉ジャパンの、トップチームの初陣となる3日の侍ジャパンシリーズ・オーストラリア戦(ナゴヤドーム)に先発。初回先頭から圧巻の6者連続三振で予定の2イニングを投げ終えた。

 「初戦ということで凄い大事な試合なのは分かっている。今後につながる一歩。それを良い形で切れるように、僕が良い流れをつくれればいい」

 公式会見でそう語り、マウンドへ。先頭ジョージを149キロ直球で空振り三振、2番ケネリーを133キロフォークで空振り三振。3番ヒューズを150キロ直球で空振り三振と完璧に立ち上がった。

 続く2回は4番カンディラスを151キロ直球で空振り三振。5番ニルソンをこの日最速タイ152キロ直球で空振り三振とし、最後のデサンミゲルは132キロスライダーで見逃し三振に仕留めた。

 稲葉監督は1月に千賀を先行選出した際に「千賀とはWBCで一緒に戦った。落ちるボールが(外国人に)非常に有効だし、彼独特のボール。これから絶対に必要になる投手」と高い評価を口にしていた。ともにここ愛知県出身。千賀は昨年のオールスター戦での育成出身初先発に続き、日の丸を背負って最高の形で凱旋登板を飾った。

 ▼千賀 普段通り緊張感なく入れました。ストライクが入って安心しました。無失点でと思っていましたが、それ以上にいい結果だったので良かったです。