国際武道大8強入り 平川、2安打、毎回11Kで完封勝利
◇全日本大学野球選手権大会第2日2回戦 国際武道大2―0立命館大(2018年6月12日 東京D)

昨年の大会準優勝の国際武道大が平川祐太(4年=東海大浦安)の力投でベスト8に進出した。
立命館大・坂本との投げ合い。やっと7回に2点の援護をもらうとそのまま完封。2安打、毎回の11奪三振とほぼ完ぺきな内容だった。岩井美樹監督も「平川がよく投げてくれたね」と手放し。エース格の伊藤将司(同、横浜)が出遅れ、抑え中心が先発に。「伊藤がいなくて全国に出れなかったと言われたくなかった」とリーグ戦(千葉県大学野球)では5勝をマークし10戦全勝の快挙を達成、エースとしてチームの先頭に立った。
「昨年までは頼れる先輩が多くてチームを引っ張ろうなんて思いもしなかったけど、最上級生になって自覚も出てきたと思います」
1メートル71と小柄な右腕。上背がない分、オフには徹底的な走り込みと投げ込みで鍛えてきた。「初戦と決勝が難しい」(岩井監督)という一戦。三塁を踏ませない投球にその自覚を見た。「トーナメントだし、優勝するためには勢いも必要。その勢いをつけられたかな」と平川はニンマリ。ドラフト候補と言われる立命館大の辰己を4打数ノーヒットに抑え「意識しました」と正直に話した。
昨年の決勝では大差のついた場面で救援した。その悔しさを晴らすときがやってきた。