桜美林大・佐々木千 ロッテが交渉権 ハズレ1位で異例の5球団重複
◇プロ野球ドラフト会議

創価大・田中正義投手に5球団、明大・柳裕也投手に2球団が重複指名し、それぞれソフトバンク、中日が交渉権を獲得。くじを外したロッテ、DeNA、巨人、日本ハム、広島の全5球団が外れ1位で桜美林大・佐々木千隼投手を重複指名する異例の事態となった。
佐々木は1巡目で重複指名も予想されていたが、田中に人気が集まったこともあり、くじを外した全5球団が殺到。再度の抽選でロッテが交渉権を獲得した。
ロッテの伊東監督は「佐々木君は即戦力として完成度の非常に高い投手。来年から活躍できる力を持っている。うちは先発が若干手薄なので、ローテーション投手としてやってほしい」と期待した。
◆佐々木千隼(ささき・ちはや) 22歳 桜美林大 右投げ右打ち 1メートル81、83キロ。スリークオーターから最速153キロの直球にツーシームやスライダー、シンカーなど6種類の変化球を操る。今春リーグ戦では7試合で4完封するなど67回を投げ防御率0・27。無敵の投球を誇った。
大学日本代表にも選ばれ、7月の日米大学野球選手権では開幕投手に。「メジャーの卵」を相手に7回3安打1失点、12奪三振と圧倒した。
日野高3年時にエースとして西東京大会8強入りに導いた「都立の星」。4年間で着実に力をつけ、才能は大きく花開こうとしている。都立高出身者でドラフト1位指名されるのは史上初だ。