大谷 侍でもストイック貫く 好物の肉はヒレを選択

 ◇侍ジャパン強化試合 日本12―10オランダ(2016年11月13日 東京D)

<オランダ・日本>7回無死、代打・大谷が天井の隙間に入り込む二塁打を放つ

 大谷(日本ハム)は初めて打者として臨む侍ジャパンでも普段通りを貫いた。

 それが持てる力を発揮できる最大の要因だ。ティー打撃で愛用する約1メートルの長尺バットは持参こそしていないが、同学年の鈴木も愛用する長尺バットを借りることで補う。

 栄養管理も忘れなかった。宿舎の食事はビュッフェ形式だが好物の肉はサーロインではなく脂質が少なく、よりタンパク質を取れるヒレを選択。どんな状況でも信念が崩れることはない。松井秀喜以来の「天井二塁打」。大谷の何げない普段の取り組みがまた一つ伝説を生んだ。(日本ハム担当・柳原 直之)