野間 誠也とタッグ!“最後の一枠”レフト狙う
来季3年目を迎える広島・野間峻祥外野手(23)が25日、広島市内の複合商業施設「イオンモール祇園」で中崎翔太投手(24)とともにトークイベントに参加。レギュラーを奪取し、公私で親交の深い鈴木誠也外野手(22)との強力タッグ結成を目標に掲げた。

レギュラーの先にあるタッグ結成を、野間は頭に描いている。相手は2学年下の鈴木。広島市内の寮の部屋も隣同士で、プライベートにおいても一緒に過ごす時間が長く、野球でも大いに刺激を受けている。
「レフトが空いているので、そこを狙っていきたい。僕は全然1軍で活躍していないし実力もまだまだだけど、誠也と一緒に(試合に)出られたらいいと思う」
来季の外野陣を予想すると、中堅・丸と右翼・鈴木は確定的で、野間は左翼をエルドレッド、松山、下水流らと争うことになる。昨年の出場試合数は、鈴木の97に対し野間は127。ドラフト1位新人として緒方監督ら首脳陣からも期待され、多くの経験を積んだ。だが、今季はその経験を生かすことができず21試合出場にとどまった。その一方で、鈴木は「神ってる」活躍で大ブレークを遂げ、来年3月のWBC日本代表に選出されるまでになった。
「去年は一緒にポジション争いをしていた立場だったので、もちろん悔しさはある。(ただ)誠也は野球だけでなく食事面やトレーニング面もしっかりやっている。オフでも変わらない。一番近くで見ているのでわかる。僕もしっかりやらないといけない」
この日のイベントでも「彼女はいません。昨日(クリスマスイブの24日)も鈴木と一緒にいました」と話すほどの親密さ。後輩と同じ栄養サプリメントを摂取するなど、今オフは鈴木に追いつけとばかりに肉体改造にも励む。シーズン終了時81キロだった体重を、来年2月のキャンプインまでに80キロ台後半に増やすため、広島市内のトレーニングジムで鍛錬中。「筋肉量を増やしたいと思ってやっている。映像で見ると、僕は明らかに線が細かった」。長打力を付けるだけでなく、走攻守すべてにおいてレベルアップを必要としている。
秋季キャンプでも強化指定選手に指名され、石井打撃コーチにはマンツーマン指導されるなど、首脳陣の期待は変わらず大きい。「プレーでしっかり返せるようにしたい」。勝負の3年目へ。誠也に続く「神ってる」活躍で外野争いに加わる。(柳澤 元紀)