オリ新助っ投は乱闘準備OK はやくも「F●●K」連発
乱闘カモン!オリックスの新外国人投手コーク(パイレーツ)が、有事の際にはチームのために最前線に立つ覚悟を示した。

「(乱闘に出くわした場合)チームのためだ。戦う時が来たら、いつでも戦うつもりだ。カモン!」
入団会見で武術をトレーニングの一環に採り入れていると明かした助っ人の素顔は、やはり武闘派だった。質問した記者には、人さし指をクイクイと曲げて“かかってこいポーズ”。乱闘に話題が及んだ際にはファイティングポーズを取り、鋭く眼光を光らせた。
マウンドでも闘志全開だった。来日後初めてブルペンに入り、捕手を座らせ29球。逆球など狙い通りの投球ができないと「F××K!」を連呼し、いら立ちながら捕手からの返球を素手でキャッチする場面もあった。「うまくいかない時に、自分で声を出して集中するんだ」と威圧感たっぷりに説明した。
視察した福良監督は「パワーピッチャーという印象。(状態については)これから、というところでしょう」と及第点を与えた。闘志全開のパフォーマンスで人気を集めた阪急時代の元同僚である故アニマル・レスリー氏と重ね「あれくらい暴れられたら困るけどね」と苦笑いだった。
メジャー通算22勝の実績を持つ最速150キロ超の34歳左腕は「調整は問題ない。良いスピンのボールもあった」と最後は冷静。「本業」での本領発揮は、まだまだこれからだ。 (湯澤 涼)
≪過去の武闘派助っ投≫
▼バッキー(神) 68年9月18日巨人戦で、王に対するあわや死球の内角攻めに怒った巨人・荒川コーチがベンチから突進。応戦したバッキーは右手親指を骨折し、シーズン中の登板が不可能になった。
▼アニマル(阪急) 勝ち試合の最後を締めた試合後、祝福のためマウンドに駆け寄る捕手にグラブをはめた左手でパンチをお見舞いする荒々しいパフォーマンスが人気に。引退後はタレントに転身。
▼ガルベス(巨) マウンド上では気性が荒く、在籍5年で3度の退場処分を受けた。98年7月31日の阪神戦では判定を不服とし、交代を告げられベンチに戻る際に橘高球審に向かってボールを投げつけた。