初お立ち台のDeNA神里 野球教えてくれた父へ“少し早い”プレゼント

 ◇交流戦 DeNA4―3日本ハム(2018年6月9日 横浜)

サインボールを手に笑顔の神里(撮影・島崎忠彦)

 本拠地で初めてお立ち台に上がった神里が声を張り上げた。「おとん、おかん、やったよ」。地元・沖縄から父・昌二さん(58)、母・朝江さん(54)が応援に駆けつけていた。前夜にスマートフォンに「あしたはお立ち台よろしく」とメッセージが届いていた。見事に応えた。

 消防署署長を務める昌二さんは、沖縄・豊見城高で春夏計4度の甲子園出場経験があり、社会人のプリンスホテルでも活躍した投手だった。神里が糸満高時代には実家に設置した打撃ケージで、父が投げた球を打つのが日課だった。中大でドラフト指名漏れした際にも「社会人野球でしか得られないものもある。見返せるような選手になれ」と励ましてくれた。少し早いが「父の日」へのプレゼントとなった。(DeNA担当・重光 晋太郎)