DeNA・今永 今季4度目の先発で待望初白星「勝った後が大事。信頼を勝ち取りたい」
◇交流戦 DeNA6―3日本ハム(2018年6月10日 横浜)

DeNAの今永昇太投手(24)が雨中決戦となった今季4度目の先発で5回3失点と踏ん張り、待望の初白星を挙げた。
「僕からしたら雨は関係ない。絶対に勝ちたい、という気持ちだけだった」。過去3度の先発はすべて序盤でKO。防御率11・25と昨季11勝がウソのような低迷ぶりだった。
初回はチェンジアップの制球が定まらず、32球で先制点を許す不安な立ち上がりだった。それでも投球後に捕手側へ体重移動する意識を強めてからリズムをつかんだ。「普通に投げると右足が滑るんでキャッチャー方向へ(重心)を持って行けた。今後にも生きると思う」。
雨中のマウンド&今永といえば昨年10月15日、阪神とのクライマックスS第2戦(甲子園)に先発した光景が思い出される。「あれよりは濡れてませんでした」。平然と答えたが、3回3失点で降板した「苦い経験」を生かしたのかもしれない。
とはいえまだ1勝。ルーキー左腕・東の5勝には遠く及ばない。「ボクは今日が駄目なら明日がある、という選手ではない。勝った後が大事。信頼を勝ち取りたい」。夏本番へ今永が巻き返す。