大阪桐蔭に「8本の矢」、春夏連覇の旧チームしのぐ投手層
◇秋季大阪大会2回戦 大阪桐蔭9―1香里丘(7回コールド)(2018年9月17日 大産大付グラウンド)

史上初の選抜大会3連覇と3季連続の甲子園大会優勝を狙う大阪桐蔭は17日、秋季大阪大会2回戦で香里丘と対戦し、石井雄也捕手(2年)が6回に左中間へ2ランを放つなど2試合連続のコールド勝ちを収めた。
3回から2番手でマウンドへ上がった縄田渉投手(2年)が強烈な輝きを放った。力のある直球にブレーキの利いた大きなカーブがさえ、4回を被安打1の7奪三振、無失点と力投。「一球一球、全力で腕を振りました」と胸を張った。
飛躍のきっかけは、今秋ドラフト1位候補で史上初2度目の春夏連覇を成し遂げた根尾や藤原の助言だった。今夏まで先輩を相手に連日のようにシート打撃に登板。愛知県一宮市出身の背番号10は「日本一の打線を相手に投げてきましたから」と自信を深めた。
「(エースの)中田が一つ抜けた存在ですが、中田に負けない気持ちでやっていきます」
縄田が挑戦状を叩きつけた背番号1の中田を筆頭に投手は6人態勢だ。野手の中野主将や山田も含めれば、ベンチ入り20人のうち実に8人が登板可能だという。今夏をしのぐ「8本の矢」で前人未到の偉業へ突き進む。(吉仲 博幸)