「ピッチクロック」効果なし 試合が長くなる原因はファウル Rソックス投手が主張
レッドソックスのデービッド・プライス投手(33)が23日、自身のツイッターで「ピッチクロック」の導入が試合時間の短縮に効果がないと主張した。
投球間の時間を計測する「ピッチクロック」は、すでにマイナーリーグで2015年から導入されており、大リーグでは今季のオープン戦から試験的な導入が決定。投球間の制限時間は20秒以内に設定され、マイナーリーグでは制限時間内に投球しなければ、カウントにボールが追加される。
大リーグ機構によると、今回の試験的な導入については、まず選手や審判らに時間の感覚をつかんでもらい、現時点で罰則を適用することはしないとのこと。だが、最終的にはオープン戦の終盤にマイナーリーグ同様の罰則を適用する考えだという。
今季の公式戦から正式に導入される可能性もあるが、プライスは「投手がプレートを外せば、クロックはリセットされる」とツイート。「ピッチクロック」の導入は無意味で、試合時間が長くなる原因はファウルボールであると声を上げた。
プライスはツイートに「試合時間が長くなる原因はファウルボール」とする記事をリンクさせていたが、これは21日に米国の統計分析サイト「ファイブサーティエイト」が掲載した記事で、それによるとシーズン全体のファウルボールの数は、1998年からの20年間で11・98%増加しているとのこと。それに伴い、シーズン全体の投手の球数も20年前から2万6313球増加したが、この球数は88試合分、約1週間の日程に相当するという。