イルカとラントリップ ⁈ 走れる旅行先『ランナーズ・ヴィレッジわきのさわ』ランナー向け宿泊プランとは
ランナーは普段走ってるコースについて、人に伝えたい、走ってみてほしいと思うことはないでしょうか。実際に、本州最北の下北半島に位置する、青森県むつ市脇野沢では、『イルカの見えるランコース』やホタテのほやき(殻むき)体験など、地域の観光資源を活かしたランナー向けの観光パッケージをつくっています。
今回それを体験してもらうのは、東京在住のサホさん。青森県むつ市に来るのは初めてだそう。
雪景色の残るむつ市大湊駅に到着したサホさん、早速駅舎に漂う清涼感のある木の香りに気づきます。見ると、カウンターには「お好きなだけお持ちください」と書いて置いてある、青森ヒバのチップ。持ち帰り用の袋もご丁寧に吊るされています。「なんて贅沢な!」と、サホさん、早くもお土産をゲットしました。
さて、最初に向かったのはお食事処『むつドライブイン』。むつ市は下北ジオパークとして認定されている自然豊かな地域。ここでは下北ジオパーク認定商品の『ジオ定食』をいただくことができます。魚介類を中心に、特産品をふんだんに使用しており、ここでしか食べられないものばかり。いきなり海の幸を堪能できます。
脇野沢に着いたら、いよいよランニングです。まずは、過去に温泉として使われていた施設を人工温泉としてリニューアルした『コミュニティセントー脇野沢温泉』へ。ここでは、お風呂に入れるだけでなく、ランニングステーションとして着替えや荷物を預けることができます。
荷物をセントーに預けたら、走れる服装にチェンジ。ランニングコースは、『ジオ風に魅せられる 鯛島コース』をチョイス。スタート地点のすぐそばにあるのは、野猿公苑。世界で最も北に生息している猿は、国の天然記念物に指定されており、ここではその猿たちに、いつでも会うことができます。
コースの次にあるのは、脇野沢を象徴する『鯛島』(無人島)をバックに記念撮影のできる、牛ノ首農村公園(常設トイレ有り)。雄大な海の景色が撮れます。
その次は、むつ市の豊かな海産物を購入できるマリンハウス。ここでは生きているホタテのほやき(殻むき)体験ができます。特大のホタテに専用のヘラを差し込んで、優しくひっくり返すと、貝柱を除いてたっぷりのホタテの身が取れました。さっそくその場で貝柱を食べてみます。都会では食べられないサイズ。味もしっかりしており、鮮度抜群でとってもおいしいです。このホタテは後で、晩御飯としてまた食べることができます。
ひとしきり10kmほど走ってコミュニティセントーへゴール。お風呂はもちろん、地元の人たちが作ったお惣菜を買ったり、できたてのスムージーを飲んだりすることができ、地元の人たちとの交流を楽しむこともできます。他のコースには、運が良ければイルカに出会える『北のドルフィンオールラン』コースも。イルカを見ながら走ることができるなんて、ここ脇野沢だけかもしれませんね。
セントー内のストレッチスペースでしっかりとダウンストレッチを済ませたら、本日の宿泊場所に移動です。
本日の宿泊先は山崎さん宅。お宅にお邪魔すると、山崎さんと一緒に地元の方が食事の用意をしてくれています。脇野沢の民泊先では食べるだけでなく、ご飯は一緒に作るというスタイル。チェックイン後少し休憩をしたら、郷土料理について教えてもらいながら少しだけお手伝いをします。
手際よく調理するサホさんに、「とっても料理上手ですね」と山崎さん。
これだけの料理(できすぎ? )が出来上がりました。
地元の人たちも集まって、早速乾杯、食事スタート。
「これは何ですか? 」とサホさんが聞くと、山崎さんがうれしそうに解説をします。サホさんもはじめて食べる食事に興味津々。そして新鮮な魚介の味にとても満足そう。
食事中の話題はランニングの話へ。ホストの山崎さんはご高齢で足を悪くしているため走ることはできませんが、実は駅伝やマラソンが大好き。ときにはサホさんよりもランニング事情に詳しかったりすることも。
現役ランナーであるサホさんが来たことで、地元の人からたくさん質問がきます。一方サホさんも、1日回ったこの町について聞きたいことがたくさん。
「なんだかおばあちゃん家に泊まりに来たみたい。すごくリラックスできます」とサホさん、お風呂に入った後も美味しいお酒とともに、山崎さんとの語らいは続きました。
翌日、一面の雪景色の中、天気が良かったので、朝ランニングをスタート。脇野沢は中心地が全て海に面しており、この日は水面と雪に反射する太陽を浴びて、海辺のランニングができました。
港にはフェリーや観光遊覧船があり、夏には鯛島での散歩も出来るそう。
朝のランニングが終わって、朝食を済ませたら、午前中は郷土料理づくり体験をします。下北に伝わる、『べこもち』というお餅。待っていたのは、地元のお母さんたち。
初めて作るべこもちですが、一つ一つ丁寧にお母さんたちが教えてくれるのでとっても上手にできました。蒸したものは、おみやげとして持って帰ります。
この日の昼食は近くにある『山帽子』というラーメン屋さん。ここでは、脇野沢の特産品である、焼干しいわしでダシをとったラーメンが一番人気。むつ市出身の俳優である、松山ケンイチさんも、このラーメン屋さんに来ることがあるとか。ここでしか食べられない味は必見です。
いよいよ旅も終わりの時間が近づいてきました。
脇野沢からの帰路の途中、本州最北端のワイナリー『サンマモルワイナリー』を見学します。ワインは国内外の有名なコンクールでも受賞するほどの成果を出しており、お酒が好きなサホさんはここで好きなワインをチョイス。
「来た時よりも荷物が多くなっちゃいました」とご満悦の様子。
最後に、海上自衛隊5大基地のひとつ、『大湊基地』と『安渡館』へ移動。『大湊基地』の手前では様々な護衛艦を目の前の距離でみることができます。
「これだけスケールが大きいとマニアじゃなくても楽しくなりますね」と護衛艦をバックに興奮気味のサホさん。
『安渡館』は、実在した海軍大湊要港部庁舎をモチーフに、明治・大正期のノスタルジックな空気をまとった観光交流施設。現代とはまた違う雰囲気の写真が撮れます。
旅の終わりに、脇野沢の魅力について、「本州の果て(北限の地)というのは、やっぱり走ってみていい気持ちになりました。ほかにも、この土地に来て初めて知った食や体験、人とのふれあいなど、色々詰まっていて、しかもがっつりランニングも出来る。『旅とランニング』が好きな人にはうってつけの旅行だと感じました。ぜひ色んな方に触れてほしいと思います。私も、イルカと一緒に走るために、また来たいと思います。」とサホさん。
みなさんもぜひ、ランナーズ・ヴィレッジで最高のラントリップ と地元の人との交流をしてみませんか。
ランナーズ・ヴィレッジわきのさわへの旅行をご希望の方は下北ジオパーク推進協議会へ、お電話かメールにてお問い合わせください。
TEL: 0175-22-1111
E-MAIL: [email protected]
ランナーズ・ヴィレッジ
四季によって景色が変わる日本の地域は、訪れる人の心身をリラックスさせ、活力を与えてくれます。地元の人しか知らないスポットを繋いだランニングコースを、初級者用から用意しました。
気持ちよく走って、美味しいものを食べ、地域と触れ合う新しい旅をしてみませんか?
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