日本ハム・上原 開幕ローテ入りへ2戦連続好投 “運動靴効果”で制球安定

 日本ハムの上原健太投手(24)が26日、沖縄・浦添市民で行われたヤクルトとの練習試合に先発。2回を無安打無失点、3奪三振と好投した。初回に昨季まで同僚だった太田賢吾内野手(23)を、2回には侍ジャパン入りした村上宗隆外野手(19)をともにフォークで空振り三振に斬るなど変化球の制球が光った。最後の打者となった6番・広岡大志内野手(21)にはカウント3―0としながら、ストライクを続け、最後は見逃し三振に。四球から崩れる昨季までの姿から進歩が見られた。「全体的にまとまっていた。フォアボールも出さなかったし…。ネガティブではなくポジティブに捉えることで良くなっている」

<ヤクルト・日本ハム 練習試合>先発で力投する上原(撮影・西海健太郎)

 今春からブルペンでの投球練習中、スパイクではなく、あえて滑りやすい運動靴を履き始めた。「滑らないよう、両足で地面をつかむんです。そうすると下(下半身)からスムーズに投げられる。その感覚が養われた。いい調整ができてます」。軸足から踏み出す右足がしっかりマウンドを踏み込めれば、自然と制球も安定する。

 17日・阪神との練習試合で2回1安打無失点に続き、2度目の実戦も結果を残した。とはいえ満足はしない。「1年間ローテーションに入って投げていくことが大事。それが自分の目指す道です」。15年ドラフト1位の大器に、自覚が芽生えてきた。