中日・根尾、初特守で二塁!遊撃ノックのちに志願「必要だと思った」

 ◇中日・春季キャンプ(2019年2月27日)

特守を受け、難しい打球を倒れこみながらキャッチする根尾(撮影・椎名 航)

 通常練習終了後、中日のドラフト1位・根尾(大阪桐蔭)がプロ入り初の特守に挑んだ。遊撃の位置でノックを受け、最後は志願して二塁も守った。

 「セカンドをやるやらないじゃなくて、動きの中でこういう動きもした方が良いと思ったので言わせていただきました」

 捕球役を務めた荒木2軍内野守備走塁コーチらに指導も受けながら約1時間、打球を追った。「ショートを守る以前に守備の動きとして必要」と高校時代も二塁を含めた遊撃以外で守備練習していたという。ただ、チームの正遊撃手は京田が最有力。一方で二塁は堂上、亀沢ら候補はいるがレギュラー確定には至っていない。根尾に二塁の適性があれば、京田との二遊間コンビ誕生の可能性も出てくる。

 根尾は打撃練習でも初めて現役投手の球を打った。阿知羅相手に19スイングで安打性の打球はわずか4本。「ボールの印象をしっかり持てたので、次に打席に立つときに生かしたい」と話したが、阿知羅は「空振りを奪った後でも当てにくるのでなく思い切りの良さを感じた」と並の打者との違いを感じた。

 2人は宿舎では同部屋で「根尾は寝相が悪いですよ。ベッドの横が壁だけど、夜中にドーンて音がする」と恥ずかしい!?一面も明かされた。夢の中でも野球をしているのだろうか。野球小僧の黄金ルーキーは実戦デビューに向け、着実にステップを踏んでいる。(徳原 麗奈)

 ≪与田監督「70点」MVPは挙げず≫1軍は福田選手会長が手締めのあいさつを行い、沖縄・北谷でのキャンプを打ち上げた。与田新監督は「よく頑張ってくれたが、100%満足ではない。70点。振る、投げるというのは秋より意識が強くなった。うまく結果に結びつけてほしい」と総括。MVP、開幕投手はともに個人名を挙げず「オープン戦は真剣勝負に近い戦いが迫ってくる」と話し、競争によるチーム力の向上に期待を寄せた。