清宮、開幕暗雲…ファウルで古傷・右手首負傷 侍Jは絶望的

 ◇オープン戦 日本ハム0―0DeNA(2019年3月3日 札幌D)

9回1死、打席途中で交代した清宮(撮影・高橋茂夫)

 9回の第4打席、1ボールから2球目だった。日本ハム・清宮は外角のスライダーにタイミングを外されてファウルすると、打席上で苦悶(くもん)の表情を浮かべた。トレーナーに付き添われてベンチに戻り、代打・近藤が送られて途中交代。試合後に負傷箇所は右手首と発表された。

 昨秋のキャンプで痛めた右手首をまたも痛めてしまった。清宮は「病院に行ってみてという感じ」とトレーナーとともに病院に直行。栗山監督は「トレーナーに聞いて」と険しい表情を浮かべ、吉村浩GMは今後の見通しについて「検査結果が分からないと」と話すにとどめた。4日に検査結果が出る見込み。ただ、古傷の再発で初選出された侍ジャパンのメンバーとして出場する9、10日のメキシコとの強化試合への出場は絶望的だ。さらに検査結果次第では29日の開幕戦出場も厳しくなってくる。

 前回は右手首の炎症と発表されたが、昨年12月から約1カ月間打撃練習を回避するほどの重症だった。回復のメドが立ったことで、今春のキャンプは1軍メンバーに入ってほぼ通常メニューを消化した。しかし、疲労を考慮されて2月25日から4日間は再び別メニュー調整を行っていた。

 2日からの本拠・札幌ドームでのDeNA2連戦はいずれも先発出場。前日には今季オープン戦第1号を放っていたが、2連戦の最終打席で再び右手首のアクシデントに見舞われた。1年目の昨年も限局性腹膜炎や右肘痛など離脱が相次いだ和製大砲。2年目もケガによる苦悩が続く。