オリックス 西村監督 山本に先発ローテ内定手形「スタミナに心配はあるが、やってもらう」

 オリックスの西村監督は楽天との練習試合が雨で中止となった3日、開幕ローテーション入りを目指す山本に内定手形を出した。ここまで右腕の投球回は2月26日のロッテ戦で投げた3回が最長。昨季の救援からの転向で長い投球回への適応を求められていたが、期待も込め早い段階で構想を明らかにした。

ブルペンの投球を終え、伏見(左)のアドバイスでフォームチェックをする山本(撮影・井垣 忠夫)

 「球数を投げきることはできなかったが、先発で勝負させる。スタミナに心配はあるが、やってもらう」

 次回登板となる5日のヤクルト戦(京セラドーム)は2イニング予定で、招集される侍ジャパンでも10日メキシコ戦(同)で2イニングのみ。他の先発投手に比べると投球回が足りていない。指揮官も「そうなるね」と準備期間が少ないのを承知したうえで、腹をくくった形だ。

 先発は開幕投手の山岡に2カード目の頭を任せるアルバース、ディクソンに次ぎ4人目。新外国人のエップラーは8日の巨人戦登板後は2軍調整が決まり、残り2枠を松葉、小林、榊原らで争う。西村監督は「競争が伝わってきて、実りあるキャンプだった」とチーム全体の底上げに満足し、宮崎を後にした。