日本ハム・清宮 右手首は有鈎骨骨折と診断 全治不明も侍Jは辞退、手術の可能性も
日本ハムは4日、清宮幸太郎内野手(19)が都内の病院で痛めていた右手首の検査を受け「有鈎(ゆうこう)骨骨折」と診断されたと発表した。全治は不明。重傷であることが判明したため、日本代表に選出されていた今月9、10日のメキシコとの強化試合も辞退した。開幕戦の出場は絶望的で、同29日のシーズン開幕後も当面は2軍でリハビリを続けることになりそうだ。
清宮は早実時代に高校通算最多とされる111本塁打を放ち、17年ドラフトで7球団競合の末に日本ハム入り。昨季は高卒1年目ながら打率・200、7本塁打、18打点の成績を残し、大器の片りんをのぞかせた。2年目でのさらなる飛躍を目指し、昨年11月の沖縄県国頭村での秋季キャンプでも精力的に練習を重ねたが、その期間に右手首を痛め、同12月から約1カ月間も打撃練習を回避した。
2月の春季キャンプでは患部の状態も回復し、実戦でも順調にアピール。今月2日の札幌ドームでのDeNA戦では右翼席中段に特大のオープン戦1号を放った。しかし、前日3日の同戦の9回打席でファウルを放った際に右手首を痛めて途中交代。帰り際には「病院に行ってみて、という感じ」と患部の状態について多くを語らなかった。
この日、清宮は午前11時頃に札幌市内の合宿所を出発。空路で東京に移動し、病院で検査を受けた。当面は千葉・鎌ヶ谷の2軍施設でリハビリを行うが、昨秋から回復と痛みの再発を繰り返しているだけに、完治を目指して手術が選択肢に入ってくる可能性もある。