プロ野球史上最年少「3割30本塁打100打点」の岡本和真、侍ジャパンの4番となるか
読売巨人が待ち望んだ高卒生え抜きの不動の4番打者が誕生しつつある。プロ4年目の昨季、岡本和真は143試合フル出場を果たし、プロ野球史上最年少の「3割30本塁打100打点」を達成した。侍ジャパンのトップチームのユニフォームを着るのは、昨年11月の日米野球に続いて二度目となるが、稲葉篤紀監督は「4番候補になり得る可能性はある」と期待を寄せている。
中学時代にシニアリーグ日本代表の4番として全米選手権優勝に貢献した岡本は、進学した智弁学園高で1年の秋から4番を任され、3年時に春夏の甲子園に出場した。春のセンバツでは大会タイ記録となる1試合2本塁打を放つなど、高校通算73本塁打を記録。初の国際大会となった18Uアジア選手権では4番打者として打率.437、5打点をマークしてチームの準優勝に貢献した。
14年のドラフト1位で読売巨人に入団した岡本は、1年目からシーズン後半には一軍昇格を果たし、9月の横浜DeNA戦では公式戦3打席目に代打でプロ初本塁打を放った。2年目は一軍出場こそ3試合にとどまったが、ファームで4番に固定され18本塁打、74打点で打点王のタイトルを獲得。フレッシュオールスターとファーム日本選手権でも本塁打を放ってMVPに選出された。
開幕スタメンを果たし、飛躍が期待されたプロ3年目は一軍出場が15試合のみに終わったが、この年限りで退団した村田修一の背番号「25」を継承した昨季、大ブレイクを果たした。「6番・一塁」でスタートしたプロ4年目は、開幕2戦目に本塁打を含む4打数4安打5打点と爆発すると、その後も打率3割台をキープし、交流戦のオリックス戦で読売巨人軍第89代4番打者に就任。この試合の第1打席でいきなり本塁打を放つと、そのままシーズン終了まで4番として存在感を発揮。CS進出のかかった最終戦で2打席連続本塁打を記録して100打点に到達するなど、勝負強さも見せた。
4番に起用されて以降、32打席ノーヒットと不振の時期もあったが、高橋由伸前監督の我慢の起用が好結果につながった。かつて、同じく球団の高卒生え抜き野手で4番を任された松井秀喜も、奇しくも同じ32打席無安打を経験している。歴史は繰り返すのか。高橋由伸監督の「置き土産」が、次は侍ジャパンの4番に挑戦する。
ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019
日本VSメキシコ
3月9日(土) テレビ朝日系列(全国ネット) 18:56~21:54 生中継 ※21:54~BS朝日にてリレー中継
https://www.tv-asahi.co.jp/baseball_japan/#/
3月10日(日) TBS系列(全国ネット) 19:00~20:54 生中継 ※20:53~BS-TBSにてリレー中継
http://www.tbs.co.jp/samurai-japan/m0211.html