いまどき球児たちの本音が聞ける!?選手座談会|富島

星稜の奥川君からなんとか1本打ちました

【座談会メンバー】
写真左:黒木拓馬
2年 投手 174.5cm/67.5kg 右投/右打
写真中:松浦佑星(キャプテン)
2年 遊撃手 171.5cm/67kg 右投/左打
写真右:黒田直人
2年 捕手 168cm/73kg 右投/左打

――まず富島高校に進学を決めた理由を教えてください
黒田「自分は出身も日向市内の財光寺というところなんですけど、地元の学校で甲子園に行きたいということと、指導者の濱田先生の評判を聞いて富島に決めました」
松浦「自分は中学時代に練習の見学に来て、チームの雰囲気が良くて、濱田先生ともお話して、ここでやりたいと思って決めました」
黒木「自分は富島の先輩が関東一との招待試合をしているのを見て、いいチームだなと思ったのがきっかけです」

――他の学校と迷ったりはしなかったですか?
黒木「自分は(聖心)ウルスラと迷いました」
黒田「自分は延岡学園ですね」
松浦「僕は迷わなかったです(笑)」

――三人とも去年の春に甲子園でプレーもしましたが、行ってみての感想や周りの反応とかはどうでしたか?
松浦「プレー自体は楽しかったです。あと学校や町中でも周りの人から『頑張ってね』と声をかけられることがあって、応援されているんだなというのは凄く感じました」
黒田「すぐに負けてしまったので、悔しいという思いが強いです」
黒木「プレーしているときはあまり感じなかったですけど、後でよくよく考えたら凄いところで投げたんだなというのは感じました」

――(相手の)星稜の印象はどうでしたか?
黒田「相手が強いというよりも、完全に自滅という感じでした」

――今まで対戦した選手の中で凄いと思った選手は誰ですか?
黒田「自分は二つ上の福岡大大濠の三浦さん(銀二・現法政大)です。練習試合でやったんですけど、牽制の速さに驚きました」
松浦「自分はあまりないですね…」

――ボールじゃなくて牽制?
黒田「ランナーに出て刺されました。ボールも速かったですけど、フィールディングや投げる以外のプレーが印象に残っています」

――星稜の奥川君からもヒット打ったけど余裕だった?
松浦「余裕ではないですけど(笑)。何とか1本打ちました」
黒木「自分は招待試合で対戦した東邦の梅田(昂季)選手です。チェンジアップを投げて、空振りとれるかなと思ったボールをホームラン打たれました」

テストで50点以下を取ると……

――練習が休みの日はありますか?
黒田「普段は水曜日がオフで、あとはテスト期間です」

――休みの日は何をしていることが多いですか?
松浦「授業が終わるのは夕方なので、それからみんなで飯食いに行くくらいです」

――ちょうど来週からテスト期間みたいですが、勉強は大変ですか?
松浦「部内のルールで50点以下になると(髪の毛を)五厘というのはあります」

――50点以下で五厘になったことはある?
黒木「自分はなりました」
松浦「自分もなりました(笑)」
黒田「自分はなってないです」

――チーム内で流行っているものとかありますか?
黒田「ドラゴンボールスーパー」
松浦「それお前だけや(笑)」

――黒田くんのマイブームはドラゴンボールスーパー?
黒田「はい」

――他はありますか?
黒木「(ゲームの)『プロ野球スピリッツ』くらいです」

――野球の話に戻りますが、最後の夏に向けての目標を教えてください。
松浦「チームとしては夏甲子園に行って1勝することで、個人としてはこれから先の試合を通して打率5割以上打って、ホームランも今4本なんですけど通算20本を目標にしています」
黒木「自分は今最速が139キロで回転数が2300くらいなんですけど、夏までに145キロ出して回転数も2500まで持っていきたいです」
黒田「チームが勝てるようなリードや周囲への声かけをしっかりして、打つ方でも勝利に繋がる価値のある1本を打てるようにしたいです。あとまだ柵越えのホームランを打っていないので、夏までに1本放り込みたいです」

――高校野球が終わった後のことも考えていたら教えてください
松浦「まず進学して野球も続けて、最終的にはプロ入りを目指しています」
黒木「自分も最終的にはプロですけど、卒業後は大学で続けるつもりです」
黒田「自分も進学して野球は続けるつもりです。その先はまだ分からないです」

まずは夏に向けて頑張ってください。ありがとうございました!

(取材・写真:西尾文典)