4月で42歳の阪神・福留 華麗守備は健在 イチロー引退に感慨深げ
◇オープン戦 阪神2―3オリックス(2019年3月22日 京セラD)

阪神・福留が守備で魅せた。同点の5回。先頭打者・マレーロが左翼線に放った安打を処理すると、素早い身のこなしでコントロールを重視したワンバウンド送球。二塁を狙った打者走者をアウトにした。
「まあまあ。普通に大丈夫」
今年初となる開幕の舞台・京セラドームでも違和感のない守備で健在ぶりをみせつけた。4月で42歳を迎えるが、プレーでは年齢を全く感じさせない。
試合前の練習後には侍ジャパンの一員としてともに戦ったイチローの引退に対し感慨深げな表情を浮かべた。
「初めてWBCの代表に選んでもらった時(06年)、最初のキャッチボール相手が僕。一つの練習でも何でも、そこに入ってくるまでの意識が違う。だからこそ、こういうプレーが当たり前にできるんだと痛感した」
準備を大切にする天才打者の背中を間近で見た。当時の影響が現在にも生きている。この日も試合開始時刻の約5時間前には球場入りし準備を始めた。開幕へ向けて歩を進める猛虎最年長が最終調整に入る。(山本 浩之)