【石岡一】選手座談会「甲子園でプレーした時間が一番楽しかった!」
県立校としてのプライドを持ち、毎日の厳しい練習に励む石岡一ナイン。今回集まってくれた5人のメンバーはセンバツでスタメン出場した選手たち。座談会では下級生と上級生の仲の良さを垣間見ることができました!
飯岡大政(いいおか・たいせい)一塁手 2年 普通科
176cm/72kg 右投/右打 つくば中央リトルシニア出身
セールスポイント「チームを引っ張る明るい性格です!」
塚本圭一郎(つかもと・けいいちろう)二塁手 2年 園芸科
176cm/71kg 右投/左打 土浦第一中学(軟式)出身
セールスポイント「打撃です!」
酒井淳志(さかい・あつし)外野手 3年 普通科(キャプテン)
171cm/67kg 右投/左打 霞ヶ浦中学(軟式)出身
セールスポイントは走塁です!
武田翼(たけだ・つばさ)外野手 3年 普通科
177cm/73kg 右投/左打 美野里中学(軟式)出身
セールスポイント「バッティングです!」
岩本大地(いわもと・だいち)投手 3年 造園科
174cm/75kg 右投/右打 八郷中学(軟式)出身
セールスポイント「勢いのあるボールです!」
――まずはセンバツに出場した率直な感想を聞かせてください。
酒井 今まで野球をしてきた中で、甲子園でプレーした時間が一番楽しかったです。だからこそ、もう一度あの舞台に立ちたいと強く思いました。
岩本 初めて全国の舞台に立ちましたが、やはりレベルの高さを実感しました。
武田 憧れの甲子園でプレーすることができて嬉しかった気持ちもありますが、自分の甘さというものも出てしまいました。
塚本 初戦で負けた悔しさはありますが、大きな舞台でプレーをしたことは今後の野球人生に繋がると思います。
飯岡 エースの岩本さんに頼りきりだったので、次は自分を始め野手陣が奮起して、今度こそ甲子園で勝利したいです。
――ちなみに試合以外での思い出はありますか?
酒井 一週間以上関西に滞在をして、宿舎での生活を含めチームメイトと楽しい時間を過ごすことができました。あと、開会式の時に他県の選手と話しました。
岩本 明豊(大分)のエース寺迫涼生選手と連絡先を交換しました。同じ右投手ですし、参考にしたいと思ったので「ツーシームはどうやって投げているの? どういうトレーニングをしているの?」など質問をしました。
――甲子園から帰ってきて周囲の反応はどうでしたか?
酒井 クラスメイトや地域の方々に「良い試合だったね!」と有難い言葉をかけていただきました。
――貴重な経験だったようですね。では、石岡第一高校を選んだ理由をそれぞれ教えてください。
岩本 僕は地元出身なので、小さい頃から石岡一の試合を観て育ってきました。川井先生と一緒に私学を倒し、甲子園に行きたいと思い進学しました。
武田 県立で甲子園に行く憧れが自分の中にはあったので石岡一に決めました。
酒井 野球のスタイルも好きでしたし、岩本が進学すると聞いていたので、このメンバーなら甲子園に行けると思い入部しました。
塚本 岩本さん、武田さん、酒井さんは軟式野球では有名だったので、一緒にプレーをしたいと思っていました。
飯岡 私学に負けない県立ですし、川井先生の熱い指導が自分の中で凄く魅力的でした。
――進学の際に迷った高校があれば教えてください?
武田 同じ県立の水戸商と迷いました。願書を出す寸前までいきましたが、川井先生の指導の魅力を知り、一週間で気持ちが変わりました。
塚本 土浦日大に行こうか悩みましたが、ただ頼りになる3人の先輩が石岡一にはいらっしゃったので。(チラ見)
――野球部の雰囲気を教えてください。また、部で今流行っていることはありますか?
酒井 良くも悪くも明るい雰囲気ですかね。波に乗れば強豪相手にも互角に戦えるチームだと思います。
塚本 一部の部員は携帯アプリの『プロ野球スピリッツA』にハマっています。
――普段の練習時間を何時から何時までですか?
酒井 今は夏の大会への追い込み期間ということもあり、平日は17時~20時くらいです。土日は練習試合の後にトレーニングをするので9時~19時くらいまでです。
――ライバル校はどこですか?
酒井 春に負けた水戸商や、昨秋に負けた藤代はライバル視しています。やはり同じ県立なので負けると悔しいです。
――これまで対戦した選手で凄いと思った選手は誰ですか?
岩本 1個上の専大松戸(千葉)の今里凌さんです(現・専修大)。バッティングが高校生離れしていました。
武田 二刀流で注目された1個上の中央学院(千葉)の大谷拓海さん(現・セガサミー)です。練習試合で対戦したのですが、球も速いしバッティングも凄かったです。
塚本 少年野球の時に対戦した1個上の常総学院の菊田拡和さんです。小学生で柵越え連発していてヤバかったです。
飯岡 中学時代に対戦した横浜(神奈川)の木下幹也選手は同級生なのですが、ストレートが今まで見た中で一番速かったです。
酒井 僕はここにいる岩本ですね。中学の時に対戦した時、初めてストレートにバットが出ないという感覚になりました。
――野球をする上で憧れの選手はいますか?
塚本 センバツで活躍した明石商(兵庫)の来田涼斗選手です。あの肉体は同級生ですが憧れます。
飯岡 僕も同級生ですが、甲子園で観た龍谷大平安の奥村真大選手です。甲子園で活躍する姿は印象的でした。
武田 1個上の水戸商の小林俊輔さん(現・立正大)は昔からの憧れで、今のバッティングの構えも小林さんを参考にして作りました。俊輔さんのアドバイスを受けて結果も出ているので尊敬しています。
酒井 イチロー選手はプレーだけでなく、野球に対する姿勢がストイックで尊敬しています。
岩本 吉田輝星さん(現・日ハム)です。去年の甲子園では公立校の金足農業(秋田)をエースの吉田さんが引っ張ったから準優勝できたと思うので、自分もそういう存在になれるよう頑張りたいです。
チームメイトから見て○○くんはどんな人?
チームメイトから見た岩本くん(写真右)
酒井 野球だけではなく練習に対する姿勢も熱心で努力家だと思います。
武田 中学時代から知っていますが、こいつが投げれば大丈夫だろうという安心感を与える投手です。
塚本 試合での存在感が凄いです。先輩さんがいてくれたからこそ甲子園に行けたと思っています。
飯岡 エラーをしたり、チャンスで打てなかったりと大地さんには迷惑をかけっぱなしですが、大地さんの常に前を向いて戦う姿勢に助けられています。
チームメイトから見た武田くん(写真右から二人目)
岩本 攻撃陣の中心として、センバツでもここぞで打ってくれる存在です。
酒井 同じ野手として簡単にヒットを打てるところに憧れます。
塚本 先輩のバッティング練習は毎日参考にさせていただいてもらっています。
飯岡 自分が打てない時も、武田さんが打ってくれるので、チームに居てくれて心強いです。
チームメイトから見た塚本くん(写真左から二人目)
岩本 バッティングも守備もセンスがありますし、こう見えて練習もちゃんとしています。ただ、性格はちょっとお調子者かな…(笑)。
武田 センスの塊です。バッティングも僕は塚本がチームで一番だと思っています。打席での対応力も素晴らしいです。けど、最近プライベートで良いことがあったようで、ちょっと浮ついているのかな?(チラ見)
酒井 けっこう先輩を舐めるタイプですね(笑)。「飯行きましょうよ!」と塚本から誘って来ることも多いので。でも、グラウンドに立ったら真面目ですし、野球のことを真剣に話し合える選手です。
飯岡 自分と塚本は住んでいる場所が近いので一緒にいる時間が長いです。こう見えて努力家で、常に野球のことを考えている人間です。
チームメイトから見た飯岡くん(写真左)
岩本 内野は2年生が守っていることが多く、その中でも飯岡はチームを引っ張る自覚がある選手です。
武田 チームの元気印です。校内で会った時とか「よう!」と先輩に声をかけてきますから(笑)。でも、自分はそんなところが好きで、かわいい後輩です。
酒井 プレッシャーをかければかけるほど打つ選手です。常に声をだしていますし、チームにとって大事な存在です。
塚本 昔から責任感を人一倍感じる人間です。次のキャプテンをやるならぜひ飯岡を推薦したいです(笑)。
チームメイトから見た酒井キャプテン(写真中央)
岩本 中学の頃はキャプテンをやるような性格ではなかったと思います。
酒井 確かに…。人生初です(笑)。
岩本 だよね。それでも、自分たちをうまくまとめてくれる良いキャプテンです。
武田 昔から知っている人間からすると、酒井がキャプテンやるとは想像もしていませんでした。でも、高校に入って良い意味でガラリと変わったと思います。
塚本 みんながやりたくないことも積極的にやってくれる方です。しかも、ご飯を奢ってくれます(笑)。優しい先輩ですね。
飯岡 チームが気持ちの部分で落ちている時も、率先して動いてまさに背中で引っ張るキャプテンです。口よりも行動で見せてくれる存在です。
――キャプテン、後輩からベタ褒めされていますよ?
酒井 普段あまり聞かないので照れますね。ただ、本心で言っているのかわからないですけど(笑)
――川井監督はどんな人でしょうか?
岩本 とにかく熱い人です。勝負に対する熱が凄くて、先生に負けない熱を自分たちも持てば夏も勝てると思っています。
武田 先生のご指導で成長できましたし、部員と真剣に向き合ってくれるので良い監督だと思います。
酒井 コミュニケーションの取り方が上手く、心に残る言葉を沢山かけてくれる方です。
塚本 野球への知識が豊富で、監督についていけばまた甲子園に行けると思っています。
飯岡 考える野球を教えてくれた方です。野球だけではなく、生活面も含めて考えることの大切さを教えていただいています。
――将来の夢や、希望する進路があれば教えてください。
塚本 まだ2年生なので、具体的な夢がないですが少しでも長く野球を続けられたらと思っています。
飯岡 レベルの高い社会人野球でプレーしてみたい気持ちはあります。
酒井 野球を続けるかわかりませんが、大学に進学して将来は学校の先生になりたいと思っています。
武田 小さい頃から電車が好きで、最近将来のことを考えると「あ、電車の車掌いいな」って思うようになりました。
岩本 どういう経緯になるかは夏が終わってから考えますが、プロ野球選手になりたい気持ちが強いです。
――最後にお世話になった方々に、感謝の言葉と今後の意気込みをお願いします!
塚本 小さい頃からお父さんにマンツーマンで野球を教えてもらい、お母さんにも迷惑をたくさんかけています。野球で良い結果を残して恩返しをしたいと思います。
飯岡 お母さんには小さい頃からお弁当を作ってもらい、おばあちゃんやお父さんには野球の道具をたくさん買ってもらいました。感謝の気持ちしかないので、次の大会ではチームとして、そして個人的にも良い成績を残したいです。
武田 中学の時の野球部の監督には凄くお世話になりました。野球だけではなく、前に出られない性格を変えていただきました。感謝の気持ちを持って、最後の夏に挑みます。
岩本 両親にはありがとうと伝えたいです。父には野球を教えていただき、母には学校への送り迎えをいつもしていただいています。甲子園に出るという夢は叶えられたので、次は「甲子園で勝つ!」という夢を家族と一緒に叶えたいと思います。
酒井 両親にはいつも迷惑をかけていて感謝をしてもし切れないです。ありがというという気持ちを力に変え、最後の夏の大会で良い結果を残してみせます!
みなさん、ありがとうございました!
石岡一野球部を支える5人のメンバー、お忙しい中ありがとうございました!