地方レース参加時にもう一泊!「繋がり」を感じる延泊の魅力

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こんにちは!Runtrip代表の大森です。

いよいよマラソンシーズン突入。ピリピリ・ワクワク・ドキドキしているランナーさんが沢山いることでしょう。中には、地方のレースに旅行を兼ねて参加するという方もいらっしゃると思いますが、まさか前日の夕方に現地入りしてレース後は即帰宅、なんて過ごし方はしていませんよね?

せっかく普段は訪れない地域に行くのですから、レースはもちろん『旅全体』の体験を楽しまないと、もったいないですよね。Runtripとしては『レース後にもう一泊』する楽しみ方をぜひとも体験していただきたい!

「いやいや、そうは言っても仕事がさ……」「家族との調整が……」など、できない理由ももちろんあると思います。誰もができる訳ではないですが、有給休暇を取得しやすい方や場所を選ばず仕事ができる方、退職されて時間的に余裕のある方など、自由に予定をたてられる方は、ぜひレース出場の際の選択肢の一つとして、『もう一泊』を検討いただきたいと思います。

今回は、そんな『もう一泊』の魅力を探るべく、二泊三日で金沢マラソンに出かけてきました。即・帰宅系ランナーの皆さんの参考になればと、一連の旅の様子をご紹介していきます。

今回、一緒に旅をしてくれたのは、Runtripファミリーのみゃこさん。彼女は先週『四万十川ウルトラマラソン』で100kmを完走したにも関わらず、「金沢、走りたいです! 」とフットワーク軽くついてきてくれた強者です。

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金沢駅に到着してご満悦のみゃこさん

まずはEXPOを満喫!地元情報を収集しよう

旅の基本はローカルランナーのおすすめスポット

旅を満喫する上で大事なことは、地元の方のおすすめスポットを訪れることですよね! 地元の方が好きな場所こそ、地域の魅力だったりします。

都市型マラソンのEXPOには、沢山の地元ランナーさんが訪れます。また、地元の観光協会が出展しているケースもありますし、地域のグルメパンフレットはほぼ確実に配られています。ぜひ、ここで入念に地域情報を仕入れましょう。その土地にお友達がいれば、もちろんその情報も織り交ぜて。特に、宿から半径5km圏内にある名所や人気スポットなどはチェック。この情報が旅の満足度を決める大事な資産となります。上級者はInstagramのハッシュタグ検索など駆使して、本気を出しましょう!

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楽しそうに地域自慢をしてくれる事務局次長の東 利裕さん

今回、僕たちは特別に金沢マラソンの事務局次長であり、ランナーの東さんにお時間をいただいて、金沢住民がおすすめする自慢のスポットを伺いました。

東さんによると、有名な兼六園や金沢城、21世紀美術館も良いけれど、その隣にある『鈴木大拙館』が個人的にお気に入りで「まるで別世界のような静けさで、心が洗われる場所」なのだそう。さらに「走って訪れることができる範囲で言えば、『茶屋街』や『近江町市場』などもおすすめ。翌日はレースの疲れを取るために、能登や加賀の方の温泉を楽しむのもいいですね」「食べ物は、魚介類が間違いないです。あとは『金沢おでん』。女性に人気のオシャレなおでん屋さんもありますよ! 」と沢山の情報をいただきました。

やっぱり、地域自慢の話は熱があって好きです!

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その頃、自身が履いていたグライドライドと同じパネルに喜んでいるみゃこさん

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もちろん、EXPOには様々な企業ブースも出展しています。どれもランナーにおすすめの情報ばかりですので、余裕を持って、EXPO全体を楽しめるといいですね。全ブース制覇くらいの気持ちで、ブースの方達とお話を楽しむのもオススメです。

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EXPOの後は、ぜひ前日Runtripへ!

EXPOで教えてもらった情報とInstagramを駆使して探した情報から、ホテル→金沢城→東茶屋街の金箔ソフトクリームをめぐるコースを作成。移動疲れでかたまったカラダをほぐすべく、レース前日のRuntripに出かけました。レース前日だからと怖がらず、地域を120%楽しむために、サクッと前日ランを楽しんでみてください。

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玉泉院丸庭園で感激するみゃこさん

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話を聞くだけではわからないもので、実際に訪れてみると、どこもすごく気持ちのいい場所。みゃこさんと一緒に「走ってよかったね〜」とランを楽しみました。バスに乗ったりせずに、自分の脚だけでサクッと観光を楽しめるのはランナーの特権ですよね。せっかく時間とお金を使ってここまで来たのですから、レースだけで済ませるなんてもったいない。全力で街を楽しみましょう!

心の底から実感!2泊すればこんなにもレースが楽になる

さて、ここから本題の2泊する魅力についてご紹介。さっそくですが、レースの当日。ここでまず2泊のメリットが発揮されます。心から「ああ、2泊していてよかった」と思えるので、その中身をご紹介します。

おそらく、遠方のレースに出る方の多くは、このような流れになるのではないでしょうか。

  1. 大きな荷物を持って早い時間からレース会場に出向く
  2. 袋に荷物を押し込んで、混雑するトイレ問題と戦いながらスタートに並ぶ
  3. レース後はお風呂に入れず(または大混雑)
  4. 打ち上げまでの間に脚がパンパンに浮腫みながら待機
  5. ゆっくり打ち上げする間も無く帰りの新幹線に乗る

ランナーあるあるですよね。スタート近くのホテルに泊まっていることが前提ですが、2泊するとなんと、これらの問題は全て解決します。

  1. 部屋でスタート30〜40分前くらいまでゆっくりと待機可能
  2. それまで自由にトイレを使える(なにげに大きなメリット)
  3. ウォーミングアップを兼ねてスタート地点までランニング(場合によっては帰りの上着だけ預けるのもOK)
  4. レースを全力で楽しんだら、徒歩やバスなどで部屋に戻る
  5. ゆっくりとバスタブに浸かって、打ち上げまで休憩。仮眠もOK。足の浮腫みがだいぶ和らぐはず。
  6. 着替えてスッキリした状態で、待ちに待った打ち上げへ! もちろん、事前に仕入れた地元の方のおすすめのお店で食事を楽しめます。

いかがですか? もう一泊延泊するだけで、まるでVIPツアーにエントリーしたかのようなメリットです。それに前日と合わせて夜ごはんを2ヶ所まわれると、旅の満足度はかなり高まります。特にレース前日は食べるものに気を使ったりしますし、レース後に何も気にせず美味しいもの(とお酒)を食べられるのは、大きいですよね!

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せっかくなので、金沢マラソンのレースレポートを少し。

金沢マラソンは、コースも応援もエイドも大満足なレースでした! コースは、ほとんどフラットで大変走りやすく、エイドではラーメンやカレーが出ます。残念ながら、途中から雨が降り出してしまいましたが、それでも沿道の応援は途切れることなく続いていました。特に地元の野球少年が多く、キッズ達から「ガンバーレ! ガンバーレ ♫」なんて全力応援されてしまうと、熱いものがこみ上げてきます。

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2泊の魅力は最終日にこそ発揮。大会Tシャツで繋がるランナーの輪

延泊メリットをお伝えしましたが、実はローカルレースに2泊することの最大の魅力は、レース翌日にこそ体験できます。その魅力とは『繋がり』です。これは、参加する前には考えてもいなかったことでした。

どういうことか、ご紹介していきます。

2日間でまわりきれなかった名所をまわることができるというのは、当然大きな魅力です。僕たちも、朝から残りのスポットをまわるべく、リカバリーRuntripを楽しみました。

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この時にぜひ!  『大会Tシャツ』を着ていただきたいのです。大会Tシャツとはこの日のためにあったのかと思えるくらい、こここそがまさに活かし所です。実は大会翌日に延泊しているランナーさんをチラホラ発見できます。その時に大会Tシャツを着ているというだけで、お互いに“ニヤリ”として、挨拶やおしゃべりが始まります。外国で日本人に会えた時のような感覚です。

知らない地で、知らない人なのに、それでも確かに繋がることができる瞬間です。お互いがお互いを讃えあう瞬間。タイムなんて野暮なことは聞かずに、「楽しめましたか? 」とか「雨、大変でしたね」とか「どこから来たんですか? 」なんて話しかけたら、もう同志です。まるで前日の嵐が過ぎ去った後のように静まり返った街の中で、ランナーだけが昨日の興奮さめやらず、密かに分かり合える繋がりです。

今回、沢山のメリットがありましたが、これが2泊することの最大の魅力だと感じました。

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ランチしたお店の店員さんも出走者で思わずパシャリ!

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とにかく金沢を120%満喫できた今回の旅。二泊三日でローカルレースに参加する魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?

もちろん、金沢に限らず全国のマラソン大会には、同じように素晴らしい発見や人との出会いが待っているはずです。ぜひみなさんも、次回のレースは『もう一泊』を選択肢に入れてみてください。

(協力: ASICS JAPAN)