駒大14年秋以来の優勝ならず 指揮官、中1日で登板のエースをねぎらう「よくやってくれた」
◇東都大学野球秋季リーグ戦優勝決定戦 立正大8―1駒大(2018年10月25日 神宮)
駒大の14年秋以来の優勝はならなかった。中1日での決定戦となった試合はエース辻本宙夢(4年=静岡)が先発。亜大戦で3連投、中4日で国学院大を完封し中1日。「疲れは大丈夫です。思い切っていきます」と試合前は話していたが、さすがに微妙なコントロールが少しずつ甘くなる。2回、カウント2―0から投げた変化球が甘く入って立正大のドラフト候補・伊藤裕に被弾。3回はボークにスクイズで2失点と調子に乗る前にやられてしまった。
それでもリーグ戦13試合中10試合に登板。チーム7勝中5勝を稼ぎ防御率は1・54。負ければ最下位の目もあった亜大3回戦を完投、国学院大戦は完封し優勝決定戦まで導いた。
ネット裏にはOB会長の中畑清氏(本紙評論家)石毛宏典氏らOB陣がズラリと陣取った。太田誠元監督は「辻本はお手本になってくれたよ。体は小さい(1メートル71)けど投手に大事なコントロールと心の強さを持っている。本当によくやってくれた」と大黒柱を絶賛した。
大倉孝一監督は「選手、特に4年生は目一杯やってくれた。辻本はシーズン通して本当によくやってくれた」と最上級生をねぎらった。8点差の9回、4年生で意地の1点を挙げ零封負けは免れた。この悔しさを胸に3年生以下は来シーズンに臨む。