【睡眠】熱中症対策としての睡眠の重要性をスリープトレーナーが解説
専門家に聞くランニング。今回は『熱中症と睡眠』について聞きました。お招きしたのは、睡眠指導や睡眠管理をしているヒラノマリさん。日本唯一と言えるアスリート専門の “スリープトレーナー” です。
熱中症予防に十分な睡眠を
コロナ対策として、マスク着用で走る人もいますが、夏場の運動は様々な注意が必要。熱中症については「水分補給をしましょう、十分な睡眠時間を取りましょう」と報道等でも注意喚起されていますが、「睡眠」も熱中症に密接に関係しているとヒラノさん。
今回のキーワードは、『深部体温』です。 これは脳や内臓の温度のことで、皮膚の温度よりも約1度高いと言われています。人間は夏になると、汗をかくことで皮膚の表面から熱を放出して、深部体温を下げています。ですが、湿気が多いところで運動すると汗が蒸発しにくく、深部体温が上昇して、熱中症になりやすいのです。重度の熱中症は、後遺症が出ることがありますが、それは内臓が高温になることでダメージを受けるからだそう。
深部体温を上げすぎないためには、睡眠が大事。睡眠不足になると深部体温が下がりにくくなると言われています。7〜8時間睡眠した人と4時間睡眠した人をグループに分けて、室温35度の中でウォーキングしてもらうと、4時間睡眠の人の深部体温が上昇し、下がりにくかったという実験結果があるそう。 運動する前日は、十分な睡眠が必す。
昼寝では、深部体温を下げる効果はありません。夜にまとまった睡眠時間を取ることが熱中症対策の一つ。「睡眠の力は偉大です!」とヒラノさんは力を込めます。 しっかり睡眠を確保して、夏のランニングを元気に楽しみましょう!
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ヒラノマリさん
スリープトレーナー。日本では珍しいアスリート専門の睡眠トレーナー『スリープトレーナー』として活動。睡眠健康指導士の資格や現場経験を活かしたメソッドは、プロサッカー選手や五輪出場選手にも好評を得ている。