トレランシューズのお手入れや寿命の目安は?気になるポイントを解説
立川のトレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長で、ご自身もトレイルランレースを走る朝長拓也さんにトレランシューズのお手入れ方法と寿命を解説していただきました。
トレランシューズのお手入れ方法
ロードシューズよりも泥や砂で汚れやすい『トレランシューズ』。汚れたまま放置してしまうと、砂ぼこりがメッシュの間に詰まり、通気性が悪くなったり、素材が固くなってしまう原因にも。朝長さんは、「長く使い続けるためにもシューズのお手入れをしてほしい」と呼びかけます。
1.シューレースを抜く
まずはシューズからシューレースを全て抜きます。ひと手間かかりますが、シューレースを抜くことでシューズ全体をしっかり洗えるようになります。
2.インソールを外す
インソールもシューズから取り外します。インソールにも汗や汚れがついているため、インソール単体で洗いましょう。
3.シューズの砂や埃を落とす
シューズを洗う前に、まずはシューズに付着している砂や埃を軽く落としていきます。
4.洗剤で優しく洗う
ぬるま湯に浸けて、洗剤で洗います。素材を痛めない原料を使用したシューズ用洗剤が望ましいですが、薄めた洗濯用洗剤でも代用可能とのこと。生地に詰まった汚れはシューズ用ブラシや歯ブラシで落としていくことをおすすめしています。
5.直射日光を避けて日陰干し
シューズは熱に弱く、熱が加わると生地が痛んでしまうため、できるだけ日陰干しを推奨。「シューズランドリーは便利ではあるものの、乾燥の際に高温の熱が加わるため、生地を痛めてしまうリスクがある」と朝長さん。
トレランシューズの寿命
朝長さんによると、トレランシューズの寿命は走行距離にして約500km程。路面状況やランナーの走り方などの使用条件により寿命は変化するので、あくまで目安として捉えてほしいとのこと。
アウトソールのラグ部分が擦り減りフラットになってきたら、滑ったり、ケガの原因にもなるため交換をおすすめしています。
シューズの履き分けについても、「クッションやグリップに明確な違いのあるシューズを2足以上持っていると路面状況によって使い分けできて、シューズの寿命も伸びる」と朝長さん。
ラグ部分の擦り減りがなく、走行距離が500kmまで達していない場合でも、劣化してソールとアッパーが分解してしまうこともあるため、購入してから5年以上経っているシューズは交換してほしいと言います。保管状況についても、湿度が高い環境はなるべく避けて保管することが大切です。
トレイルランに行くランナーも増えてくるこれからの季節。シューズを大切に使い続けるために、ぜひ朝長さんの解説を参考にしてみてください!
合わせて読みたい
【ランニングボトル】ソフトフラスクの選び方とお手入れ方法をご紹介 – RuntripMagazine[ラントリップマガジン] |
【ランニングシューズ】お手入れ方法3つのポイント!シューズアドバイザーが解説 – RuntripMagazine[ラントリップマガジン] |
初心者におすすめのランニングバッグの選び方!気になるバッグの中身もご紹介 – RuntripMagazine[ラントリップマガジン] |
【トレランシューズ】初心者におすすめのトレランシューズ3選!気になるシューズの選び方とは? – RuntripMagazine[ラントリップマガジン] |
2021年版 最新ランニングシューズのおすすめランキング – RuntripMagazine[ラントリップマガジン] |
朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走