【通勤ラン】「良いイメージなかった……」男女6名がハマった通勤ランのリアル

「【通勤ラン】「良いイメージなかった……」男女6名がハマった通勤ランのリアル」の画像(写真 倉島周平)

秋になり、走りやすい時期になってきましたね。平日は仕事が忙しくなかなか時間が確保できない……。そんなお悩みを解決するのに最近注目を集めているのが”通勤ラン”。ぜひ取り入れてみたいけど、情報がなくてお悩みの人も多いのでは?

今回はそんなお悩みを解消すべく通勤ランのエキスパートにお集まりいただき、それぞれの通勤ラン事情を聞いた“通勤ラン座談会”が都内近郊で行われました。
十人十色とも言えるバラエティに富んだ内容で、”通勤ラン決定版”とも言える内容に。男女6名が参加したこの座談会で明らかになった、6名のディープな通勤ラン事情をレポートします。

6名のプロフィール

座談会のスタートに先立って、今回の座談会に参加した男女6名のプロフィールを紹介します。

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“帰宅ラン派”が多数

“通勤ラン”。おもに出社時と帰宅時にランニングをする行為として世に広く認知されていますが、その中身は人によって様々。今回の座談会に参加した6名は、全員が都心で働く通勤ラン経験者です。この6名のなかでは両方を行う人もいますが、帰宅ラン派が圧倒的多数を占め、今回の座談会では帰宅ランについて以下の3つのキーワードが多く出ました。

① 時短
② 満員電車で帰りたくない
③ 誰にも縛られない

①は、6名全員が同意し、自宅に帰ってから走り出すよりも帰宅時に走るほうが効率的に時間を使っていて、時短になるというものです。各々の生活環境や仕事は様々ではあるものの、それぞれが時間の使い方をうまく工夫しているといえます。

②は、おもに都心に限定されます。通勤時の満員電車も大変ですが、仕事が終わって疲労している体で満員電車で帰らなければない人も多くいます。通勤時のストレスフリー化は現代の日本社会が抱える重要な課題となっています。そういった意味で③は②に大きく関連しており、通勤ランがその解消法の1つとなっています。

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帰宅ランを経験して「通勤ランに対するイメージが一変した」という下嶋さん(左)

「もともと通勤ランに対して良いイメージを持っていなかったんです」

というラン歴16年の下嶋千明さんは、自宅から会社までは20km以上の道のり。通勤時のランニングに加えて、その前後を電車で調整することが多いそう。出社時も帰宅時も、乗車率のピーク時にランニング。時間をずらして朝は早めに電車へ、夜は遅めに電車に乗ることによって、満員電車を回避しているといいます。

「6年かけて今の形になっていきました。走ることが好きで、いつもドーパミンが出ていますね。帰宅ランで走っている時はポジティブなことばかり頭に浮かんできます」

もともと通勤ランに対してマイナスイメージを持っていた下嶋さんですが、今では通勤ランは彼にとって生活の一部であるといえます。

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帰宅ランで「気軽にロング走ができる」と話す船越さん(中央)

③の“誰にも縛られない”はランニング時にもそうですが、特に帰宅ランではランニングの後にも誰にも縛られないということも意味しています。例えば、出社時の通勤ランでは出社時間がある程度決まっていることで制約はありますが、一方の帰宅ランは、何かしらの理由で帰宅時間が決まっていない限りはおおよそ時間に縛られません。

「帰宅ランでは気軽にロング走することができます」

と話すのは、走歴3年で通勤ラン歴1年3ヶ月の帰宅ラン派の船越賢さん。船越さんが帰宅ランを始めた当時、ラン歴2年目という時期は多くのランナーにとって、ロング走の位置付けやそのやり方を模索するもの。船越さんにとっての帰宅ランでのロング走とは、時短でもあり、満員電車を回避する手段でもあり、誰にも縛られないという自由を手に入れる方法でもあります。

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帰宅ランを始めてから「とても健康的になった」と話す渡邊さん(左)

「帰宅時の満員電車や、遅めの時間帯での車内の酔っ払いを回避する手段として走り始めたんです」

と話すのは、通勤ラン歴4年の渡邊大介さん。もともと喫煙者だった渡邊さんは帰宅ランを始めてからみるみると健康的になっていったいいます。

「最初は着替え場所に困っていましたね。当時、会社にロッカーがなかったのでトイレで着替えていたら、便所から短パンで出てきたぞ……!みたいな、ことがよくあって(笑)今では、自由に出入りできる24時間営業の会員制ジムで着替えてから帰宅ランのスタートを切ります」

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夕食後に「24時間営業の会員制ジムにピットインする」という渡邊さん

通勤ランをしたい人たちにとっての最初の1歩目を阻むのが“着替える場所問題”です。“24時間営業の会員制ジムの会員ならどこの店舗でも何時でも自由に出入りできる”、というメリットを利用することによってその問題をクリアできるのです。

「夕食(飲み会)の予約をするときに、あえて24時間営業の会員制ジムの近くのお店を予約して、食事の後にジムにピットイン。夕食後にトイレで着替えたくないないですしね(笑)。今ではほぼ飲まなくなったんですが、飲み会後は毎回帰宅ランをして風呂に入って、スッキリ寝れるようになって好循環になりました」

そのほか、24時間営業の会員制ジムへのピットインのメリットとして、ゆっくりとトイレに寄れることや筋トレができることを挙げた渡邊さん。現在では月間500〜600kmほどを走り込んでいる、いわゆる“ガチ系ランナー”ですが、その月間走行距離に対して、帰宅ランが150〜160kmほどを占めるそうです。

「この格好で走って帰ってるんすよ」

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「この格好で走って帰ってるんすよ」と豪語する牧野さん(真ん中)

帰宅ランについてのトピックで1番盛り上がった(正確にいうと参加者が興味を示した)のが、牧野英明さんの、

「この格好で走って帰ってるんすよ」

発言でした。

「【通勤ラン】「良いイメージなかった……」男女6名がハマった通勤ランのリアル」の画像
©2018 Shuhei Kurashima

参加者一同:(そんなバカな…)

通勤ラン座談会・後編に続く。

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