「チームに勢いもたらした」MLB選抜指揮官、バーロー好投をたたえる
◇日米野球第3戦 MLB選抜7―3侍ジャパン(2018年11月11日 東京D)

日米野球3戦目にして初勝利を挙げたMLB選抜。1―1の5回にモリーナ(カージナルス)の3ランなどで勝ち越すと、7回には連続適時打で加点した。マッティングリー監督は5回途中1失点と好投した先発右腕・バーロー(ロイヤルズ)を勝因に挙げ、「チームに勢いをもたらしてくれた」とねぎらった。
――今日の試合を振り返って?
マッティングリー監督「先発のバーローがしっかりと試合を最初からつくってくれた。それが何よりもチームに勢いをもたらしてくれた。リアルミュートのホームランが先制点となり、それを守り続けてくれたバーローの好投が大きかった。もちろん4回にピンチを迎えたところで一塁けん制がアウトとなりピンチをしのげたのも大きな場面。さらにはモリーナの本塁打で加点でき、リリーフ投手たちがしっかりと抑えてくれた。その後も加点はありいい形で試合を締めくくれたと思います」
バーロー「日本の打者たちは凄く勝負強い人たちばかりで常にベストを尽くしてくる印象が強かった。自分も負けずに攻撃的にいくしかないと思っていたし、モリーナ捕手がうまくリードしてくれた。全幅の信頼を置いていてる。彼の指示通りに投げれば大丈夫だと思っていた。バックの選手にも全幅の信頼を寄せている。打たせても大丈夫だと思って投げていた」
――相手のデータがない中で、2試合見てきたことは役立ったか?
バーロー「情報は多ければ多いほど助けになりますし、ブルペンで見ていた投手たちからも意見を聞けた。それも自分の投球に役立ったと思います。自分の持ち味を出せればと思っていたが、ただ強くやりすぎないように、いいところを引き出せればと思っていました」
――来年に向けてどれだけ大切な投球内容だったか?何か日本野球から取り入れられるものがあるか?
バーロー「こういった体験はとても大きなもの。対戦している打者はみな素晴らしい打者ばかり。何とかボールを捉えようと常に心掛けて打席に入ってきているし、1~9番までどの打者もいい走塁をしてくる。どうその塁にとどめさせるか意識しているし、勉強になっていると思う。多くの人が見ていてくれると思うし、それは自分にとってプラスだと思います」
――モリーナの本塁打は外角の変化球を右翼席へ運んだが?
マッティングリー監督「メジャ―では逆方向へのホームランは増えていると見ている。それは選手がトレーニングで体を大きくしているから。リアルミュートもソトも逆方向へホームランを打っている。メジャ―では逆方向へのホームランが増えてきていると思う」